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山口七夕ちょうちんまつりの裏話
山口県山口市の地元で商店街を中心にしたエリアで行われる「山口七夕ちょうちんまつり」が、4年ぶりに開催されました。
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このお祭りは、日本3大火祭りの1つで、大内盛見がお盆の夜に先祖の冥福を祈るために笹竹の高灯籠に火を灯したことが始まりとされています。
夜になると、ちょうちんにはろうそくが立てられ、まさに幻想的な光景が広がります。
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道場門前商店街に、弊社、山城屋酒造があります。
この時期になると、地域の人々は一斉にちょうちんまつりの準備を始めます。1本の竹には最低35個もの提灯を取り付けます。早朝、業者さんが竹を持ってきてくれるので、知り合いの方に手伝ってもらいながら提灯を取り付けました。
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取り付け方にもコツがあります。提灯が落ちないように、しっかりと針金で固定し、中に石を入れて重さを与えます。これで提灯がしっかりと安定します。そして、竹に取り付けた提灯をアーケードの柱にしっかりとくくり付けます。
夕方18時ごろから、提灯にろうそくを立てて火を灯します。しかし、手際よくやらなければ提灯は燃えてしまいます。
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全ての作業が終わると、灯された提灯が一斉に商店街を彩り、まるで美しいアーチのようです。
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この光景は毎年見られ、開催する側もとても楽しみにしていました。
コロナで開催もずっと中止だったのですが、ようやく開催されました。
準備は大変ですが、その労力に見合う素晴らしい夏の幕開けです。ろうそくは3時間ほどで燃え尽きますが、消えていないものは竹を下ろして火消しします。
開催2日間終わると、撤去作業に入ります。過去は竹を細かく切って燃やすゴミとして処分していましたが、今年からは組合がまとめて処理してくれるので楽になりました。
しかし、竹についている提灯は来年また使うため、1つ1つ取り外します。そして、やっとちょうちんまつりは終了します。
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忘れてはいけないのは、翌朝商店街のアーケードのタイルからろうそくのろうを取り除く作業です。
これもまつりの後の大切な作業です。こうして、私たちが開催する側の裏話も知ってもらえると嬉しいです。
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このお祭りは、みんなの協力があって成り立っています。
子供の頃から見てきたこの光景は、懐かしさと大変さを感じると同時に、いつも心を打たれます。
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これからもこの素晴らしい伝統のお祭りが続いていくよう、私たちが守って伝えていかなくてはならないなと思いました。
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