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京都産業大学現代社会学部 菅原ゼミ
2021年10月8日 11:07
小田雅久仁「11階」読書会、二人目の評者は佐野竜一さんです。小田雅久仁「11階」(『2010年代SF傑作選 2』早川書房、2020年)評者:佐野 竜一 今回扱う小田雅久仁の『11階』は内川良徳の視点を主として十階建てマンションの十一階を幻視する浜上日菜子との生活と、幻視される十一階の世界が舞台の物語である。 良徳はある日コンパで出会った日菜子に惹かれ、親睦を深め帰り道をともにし
2021年10月8日 11:04
先週分の更新になります。小田雅久仁「11階」を読みました。お二人の方に書評を書いていただきました。まずは高瀬晴基さんです。小田雅久仁「11階」(『2010年代SF傑作選 2』早川書房、2020年)評者:高瀬晴基罪との共存 身に訪れた絶望から解放されるために人が取ることができる選択肢はいくつかある。乗り越えるか、死を選ぶか。手っ取り早いのは死を選ぶことだろうが、どちらを選ぶにも