今日の一曲~有賀啓雄/好きになりたい編。
有賀啓雄さんといえば近年は小田和正さんのライヴやレコーディングのサポートをしたり、数々のアーティストの編曲やベースを担当したりしています。
今年の小田さんのツアーにも参加していたのですが、色々と故ありまして、途中から不参加となっています。。
有賀さんはかつてソロ名義でファンハウスからアルバムを3枚発表していて、一部の好事家たちの間では現在でも人気があるのでした。
今日の前置きはちょっと短めに、じゃ「行ってみよー」
・有賀啓雄「好きになりたい」from album 『Innocent Days』(FHCF -2101/ファンハウス)
この曲を選んだ理由は歌詞に木曜日となっているからというのが大きいんですが、勿論それだけじゃなくて、大好きな曲だからです。
ちなみにこのアルバム『Innocent Days』に参加しているミュージシャンは限られていて、この曲はギターは佐橋佳幸さん、ベースは有賀さん自身、ドラムスは小田原豊さん、キーボードは松田真人さんにパーカッションは大石真理恵さんという顔ぶれです。
そして、トランペットに荒木敏男さんとサックスに山本拓夫さんがホーン・セクションを担ってます。
クレジットから漏れてますが、ストリングスも入ってますよね(他の曲には金子飛鳥グループがクレジットされています)。
この曲では佐橋さんのギター、有賀さんのペースに小田原さんのドラムの演奏がとにかくすごいです。
シングル・カットもされているんですが、不思議なことに有賀さんが選曲した『ゴールデン・ベスト』に未収録なんですよね。。
選曲の段階で何か外したくなる要素があったんですかね?難しい。。
歌詞を考えるとこのアルバムのビジュアルはこの曲に引っ張られた部分が大きいと推測できます。
まだ立川にいた頃私が自転車に乗る時、いつもこの曲を思い出してしまったのでした。
あと、このアルバムのスタイリストはブルー・トニックの結成当時(ブルー・トニック&ザ・ガーデン)のメンバーだった井嶋和男さんというのも偶然にしてはできすぎの話です(ブルー・トニックの井上富雄さんは、このアルバム発売から数年後に佐橋さんと小田原さんと一緒に佐野元春さんのバンド、HOBO KING BANDに参加するのでした)。
ちなみに有賀さんのアルバムで現在入手可能なのは『ゴールデン・ベスト』のみです。
・有賀啓雄『ゴールデン・ベスト』(BVCK-38177/BMGジャパン)
このアルバムから「RAIN DOLPHIN」のリンクを貼っておきます。
このアルバムの選曲は有賀さんで、有賀さんはマスタリングにも立ち会っているそうです。
木村ユタカさんの解説と有賀さんのコメントも掲載されているので、有賀さんの入門編として最適だと思います。
ちょっとだけ付け加えますと、有賀さんは原田真二さんのバンド、クライシスに20歳位で参加したことがキャリアの始まりで、(アルバムのライナーによると)後にベーシストとしてのマネージメントをスマイル・カンパニーに依頼した際に持参したテープを聴いた山下達郎さんがソロ・デビューを勧めたという経緯があるのでした。
そして、近年発売されたクリス松村さんのコンピレーション・アルバムには有賀さんの代表曲「RAIN DOLPHIN」が収録され、話題になりましたね。
『Innocent Days』が発売されて、来年で30年になるのですが、有賀さんの声は古びないし、演奏も派手ではありませんが、みずみずしさを残しています。
有賀さんの誕生日は10月14日ということもありまして、(一日早いのですが)今日この記事を書きました。
おめでとうございます。
ではまたー。