読書日記~生江有二の本の巻。
テレビを見ていたらやたらと木下ほうかさんの名前が出てくるんで、つい「竜二Forever」のことを思い出してしまうんですよね。
一昨年までテレビの地上波、BSと映らない環境で過ごしていたので、映画を時々借りる以外はテレビを見ない生活でした。
そんな中、見ていたのはにっかつの80年代の作品や、興味あるけど見逃していた作品だったんですねー。
「竜二」はとにかく大好きな作品だったのですが、「竜二Forever」は見逃してしまっていたので、レンタル半額か百円レンタルの時に借りた記憶があります。
見たらとにかく奥貫薫さんが素敵でした。この映画を見て「月刊奥貫薫」(という名前の写真集)を買ったか、買ったから見たのか記憶は曖昧になってしまってますが。
勿論、「竜二」の永島瑛子さんも魅力的な女優さんなんですけどね。にっかつの「女教師」を土曜ワイド劇場で見たのは記憶違いなのかな?
永島さんだと「身も心も」も好きですねー。メトロファルスのメンバーが音楽やっていて(調べてみたら音楽プロデュースは伊藤ヨタロウさんでした)。
・生江有二「竜二 映画に賭けた33歳の生涯」(幻冬舎アウトロー文庫)
相変わらず前置きが長くてすみません。
生江さんのこの本、「竜二」の制作過程について踏み込んで書いてあるので、メチャクチャ心の中に入り込んでくる内容です。
何を言うより、とにかく映画「竜二」を見てくださいとしか言えないんですが。
「竜二」を見て感じるものがあれば、この本を読んだり、「竜二Forever」を見るべきだと思います。
つまり、まずは「竜二」を見なければ始まらないということです。
・生江有二「渾身・石橋凌」(シンコーミュージック)
・「ミュージック・ステディ 新生号」(ステディ出版)
生江有二による「日本音楽全史」頭脳警察編を掲載。
生江さんは「ミュージック・ステディ」の創刊号(新生号)の「ロックンロールの時代!?」でインタビューを受けていたり、「日本音楽全史」では頭脳警察について書いているんですが、それ以前から名前は知ってましたね。
あ、「トゥナイト」のレポーターをやっていたからでしょう。
具体的にどんなレポートをしていたかは覚えていませんが、見た目や口調でいい印象を持っていたはずです。
「渾身」は石橋凌さんのエピソードというよりも、ARBの解散の時期に発売されたので、バンド・ヒストリーにかなり力入れて読みましたね。
好きなギタリストである斎藤光浩さんについての部分は特に。
他にも田中一郎さんや野中“SANZI”良浩さんがARBについて語るというのは、この本以外では難しいことでしたからね。
これは音楽専門のライターじゃないからできるのかな?と当時思った記憶があります。
それは80年代の音楽誌の取材は基本新譜のプロモーションが主体で、特集ではない限り、活動について掘り下げる機会はそれほどなかったように思うんですよね。
逆に言えば、単行本はアーティストを掘り下げる場所で、そこでしか知り得ない内容のインタビューを読むことができたと言えます。
この本は丁寧な取材を重ねて出来上がったからこそ、面白い内容になったというわけですね。
音楽雑誌に限らず、音楽についての文章で面白いと思うのが少ないのは、丁寧な取材をしていないのもありますね。間違いなく。
CDのライナーが面白いのは丁寧な取材をしているからで、それをまとめて読める機会がもっとあればいいのになと思うわけです。
例えばnoteを活用すると色々できそうですが、いかがでしょうか?
明日も書き手とか本のジャンルで分けて何か書いてみたいと思っています。まだ決まってませんが。
ではまたー。
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