
ケースから一掴みの5曲~井上陽水編。
昨日が石川セリさんということで、今日はかしぶち哲郎さんにするか、南佳孝さんがいいか?とか考えに考えましたが、大村憲司さんが編曲したライヴ・アルバム『クラムチャウダー』が大好きなので、井上陽水さんにしました。
実は陽水さんのCDをそんなに持っていませんし、思い入れも強くないんですけど、泉谷しげるさんの記事を書いた時に出した資料や思い出も引っ張り出せそうなので、陽水さんに決めました。
ちなみに選ぶ曲は陽水さんのベスト5曲ではなく、頭に浮かんだ5曲でして、順番もこうして並べて聴いてみたいなというものです。
それではもう少しお付き合いください。

・井上陽水・安全地帯「俺はシャウト!」
from CD『GOLDEN BAD』(FLCF-3800/フォーライフ)
陽水さんと安全地帯のコラボレーションといえば「夏の終わりのハーモニー」を思い浮かべる人がほとんどだと思いますけど、カップリング曲をご存知の人は少ないはずです。
で、この「俺はシャウト!」がカップリング曲なんですね。
演奏に参加しているのは安全地帯のメンバープラス、キーボードに中西康晴さんと川島裕二さん、サックスに矢口博康さんという顔ぶれです。
ちなみに川島さんは陽水さんの作品にはBANANA名義でも参加されていますね。
川島さん、安全地帯の作品にも数多く参加しています(安全地帯には専門のキーボード・プレイヤーが在籍していないので~レコーディングでベースの六土開正さんが弾くこともありましたが)。
そして、この『GOLDEN BAD』というコンピレーション盤は『GOLDEN BEST』と対になっている作品集でして、ヒットしなかったりアルバムのメインにはならなかった曲を集めています。
でも好きなんですよねぇ、これ。5曲全部これからにしてもいい位に。

・井上陽水「JUST FIT(ライヴ・ヴァージョン)」
from album『クラムチャウダー』(35KD-55/フォーライフ)
陽水さんのライヴ・アルバムには好きな作品が多いんですが、演奏面だとこのアルバムはかなり満足度が高いです。
参加しているのはギターでバンド・マスターが大村憲司さん、ドラムスが村上秀一さん、ベースが高水健司さん、パーカッションが浜口茂外也さん、キーボードに中西康晴さんと小林武史さんですね。
高橋幸宏さんと鈴木慶一さんのビートニクスのツアーに参加した縁で小林さんが参加したとずっと思ってましたが、確かビートニクスのツアーは1987年だから『クラムチャウダー』ツアーの翌年ですね。うーむ。
ということは大村さんが小林さんをビートニクスのお二人に推薦したということなのでしょうね。
「JUST FIT」は元々沢田研二さんのアルバム『ミスキャスト』に書かれた曲でして、そのアルバムは全曲が陽水さんによって書かれているんですよね。
ちなみに編曲のほとんどをムーンライダーズの白井良明さんが担当して、白井さんが売れっ子のプロデューサーやアレンジャーになるきっかけの作品でもあるのでした。

・井上陽水「なぜか上海」
from CD『RE-VIEW』(33KD-106/フォーライフ)
実は私が陽水さんの曲で一番好きなのはこの曲なんですよね。
中学生の頃、陽水さんとこの曲で編曲とギターを担当した高中正義さんのジョイント・コンサートが放送されたのを見たのがきっかけでした。
泉谷しげるさんと吉田拓郎さんはそれ以前から好きでしたけど、陽水さんの代表曲はウェットな感じがして苦手だったような。。
近田春夫さんが雑誌「明星」の歌本で歌詞にネガティブな意見言ってたけど、テレビを見たら予想よりずっとカッコよくて、アルバム『スニーカーダンサー』を買った記憶があります。
あの時、高中さんの魅力に気付かなかったので、楽器というか、プレイヤーにならなかったんでしょうね。。
未だに陽水さんのアルバムでいうと、『スニーカーダンサー』と『white』が好きなんですよ、実は。

・井上陽水「東へ西へ」
from album『ガイドのいない夜』(FLCF-30195/フォーライフ)
この曲も先ほどの陽水さんを好きになるきっかけの高中さんとのジョイント・コンサートで演奏されてましたね。
レコード化されていたり、このアルバムのヴァージョンはあまり好きじゃないんですよ。
ではなぜ選んだかというと、このヴァージョンには石川セリさんとお子さんが参加しているからなのです。
ちなみに編曲とギターは当時佐野元春&ハートランドの長田進さん、シンセサイザーはBANANA川島裕二さんという顔ぶれで録音されています。

・井上陽水「帰れない二人」
from CD『GOLDEN BEST』(FLCF-3761/フォーライフ)
泉谷しげるさんのearly daysで、この曲について書いてますから、選んだ方がいいですよね。
久々に聴くとやっぱり名曲だと思います。陽水さんと忌野清志郎さんが一緒に歌っているヴァージョンを動画共有サイトで見慣れているからか、陽水さん一人で歌っているのはどこか新鮮に感じられますね。慣れとは恐ろしい。。
本音を言うと、二人でこの曲を正式に録音してほしかったな。
あと、テレビ番組『氷の世界』のドキュメンタリーも最高なんですけど、どうやら消去された模様なのが残念!
あと、『YOSUI TRIBUTE』を一緒に入れていないから、これからCDを戻す時に一緒に入れます。
明日、誰にするか悩んでしまってます。なかなか陽水さん関連だと浮かばない、かも。
となると、あの人になるのかな?まだ未定。お楽しみに。
ではまたー。