獲物の分け前〜佐野元春「ザ・ソングライターズ」
Eテレで佐野元春さんの番組が始まったのは2011年だったと思います。
第1回目のゲストが小田和正さんで、次がさだまさしさんでしたよね。
勿論、リアルタイムで番組を観ていたわけですが、あくまでも個人的な感想としては、小田和正さんとさだまさしさんはこの番組の意味というか、意義みたいなものを完全に理解した上で出演されているな、と。
お二方とも佐野さんの質問に対して誠実に答えていますし、佐野さんの後にいる学生さんたちやテレビを観ているクリエイターたちに向けて答えてますよね。
特にさだまさしさんはユーモアを交えながら、こういった番組がNHKで放送されることをかなり意識しているように思えました。
小田和正さんは番組のコンセプトに共感しているからか、より飾らずに発言しているのかな?と私は捉えました。
既に前置きが長くなってますが、そろそろ行ってみよー。
・佐野元春「ザ・ソングライターズ」(スイッチ・パブリッシング)
奥付によるとこの本が出版されたのは2022年の3月21日でした。
佐野さんにとって意味のある日のアニバーサリーとして選んだと推測しています。
『ナイアガラトライアングルVOL.2』の発売から40年後であり、シングル「アンジェリーナ」の発売から42年後、しかも同じ日なわけですから。
番組が始まる時に「クイック・ジャパン」(だったと記憶してます)に番組開始までのプロセスのインタビューが掲載されていて読み込んだ私です。もし違ったら申し訳ないですが。
ちなみにこの本を購入する経緯は昨日取り上げた短冊CDの本だけではなく、何か一緒に頼んだら送料サービスになると検索したらヒットしたのがこれでした。
かなり格安だったのでありがたい。
で、活字を追いながら、放送内容を思い出すわけですよ。
やっぱり記憶に残っている部分は活字でも意識にはいってきますね。
松本隆さんや鈴木慶一さん、キリンジはやはり読んでて力が入ります。
あと、ラジオのみで出演された大瀧詠一さんは素晴らしいな、とも。
大瀧さんがこの形なら、山下達郎さんも可能だったかも?と当時考えましたね。
しかし、この本分厚さという点では水道橋博士「本業20:24」を上回ってます。
・佐野元春「ザ・ソングライターズ」と水道橋博士「本業2024」(青志社)
紙質の違いなどもありますが、佐野元春さん「ザ・ソングライターズ」の方が少し軽い感じがします。
ちなみに定価は「ザ・ソングライターズ」が5280円(税込)で「本業2024」は2640円(税込)です。
佐野さんと博士の対談、この2冊の話も含めて実現してほしいですね。
お二方の関係は調べれば調べるほど興味深いので。実現の際は資料提供しますよー。勿論。
安い本棚に2冊並べると軋みそうなので、やりませんが。
ではまたー。