ケースから一掴みの5曲~かしぶち哲郎編。
昨日は誕生日だったこともありまして、鈴木慶一さんのソロ作品と判断した5曲を選んでみました。関連作品のリンクを貼ったりと、自分ではなかなかの選曲になったと思っております。
それではムーンライダーズのメンバーのソロ作品やソロに準ずる作品を選んでみますね。
今日はかしぶち哲郎さんの作品を取り上げます。
じゃ行ってみますか。
・ムーンライダーズ「砂丘」 from best CD『かしぶち哲郎SONGBOOK』(MGCD-1053/メディアリング)
この曲、ムーンライダーズのアルバム『MOONRIDERS』収録曲なんですが、「ミュージック・ステディ」の徹底研究で絶賛されていて、アルバムを手に入れてから夢中になって聴いた曲です。
付け加えますとあがた森魚さんや矢野顕子さんもこの曲を取り上げていますね。
この点は「リラのホテル」と一緒です。
手に入れたのはちょっと遅くて、1983年だったんですが、かしぶちさんのアルバム『リラのホテル』を手に入れた前後でしたから、この曲はムーンライダーズじゃなくて、『リラのホテル』に入っていたらもっとよかったんじゃね?と思ったんですよ。
アルバム『MOONRIDERS』のよさというかすごさがまだわからなかった時期だったのもありますね。
ポップス、ロックについてあまりにも知識がなかったし、意識も低い時期だったな、と。
アルバムが出てから20年後にライヴで演奏された模様です。実はこの会場に私はいたのでした。懐かしい。。
・かしぶち哲郎「柔らかいポーズ」 from mini album 『彼女の時』(MDCL-5014/MIDI)
ミニ・アルバム『彼女の時』収録曲ですが、この曲はかしぶちさんと縁深い矢野顕子さん、大貫妙子さん、石川セリさんがコーラスで参加しています。
お三方とも大好きなアーティストなので、アルバムのプロモーションの写真が紹介された時はメチャクチャ嬉しかったですねー。
ま、後で録音はバラバラだったということを知ったのですが。。
もうひとつの聴きどころは細野晴臣さんのベースですね。
細野さんは『リラのホテル』にも参加してますし、かしぶちさん作品では重要な役割を担っています。
・かしぶち哲郎「恋のためらい」 from album 『Fin』(TOCT-8011/東芝EMI)
この曲のピアノと編曲、オーケストレーションはミシェル・ルグラン(!)なんですよね。
デュエットしているのは芹口希理子さん。
このアルバム『Fin』はこれまでのアルバム『リラのホテル』や『彼女の時』とは制作メンバーがガラッと変わって、ミシェル・ルグランが参加したり、デュエット相手も芹口さんや(トランジスタ・グラマーの)寺本りえ子さんたちになっています。
実はかなりの名盤だと思いますが、なかなか評価されていないのが残念です。。
・かしぶち哲郎featuring矢野顕子「Friends」from album 『リラのホテル』(MDCL-5013/MIDI)
このアルバム『リラのホテル』の中では雑誌「ミュージック・ステディ」によりますと、アルバム制作間際に書かれた曲のようです。
シモンズ(六角形のシンセ・ドラム)が使われていますね。
聴いた感じだとベースは細野さんでしょう。
かしぶちさんの1987年のライヴではヴォーカルは本間哲子さんでして、矢野顕子さんがゲストの日にも本間さんが歌ったのでした。ナイショの話ですが、ちょっとガッカリしてしまった私です。。
・かしぶち哲郎「彩夏夢」from mini album 『彼女の時』(MDCL-5014/MIDI)
この曲は石川セリさんのために書かれた曲のセルフカヴァーです。セリさんのヴァージョンを続けて聴いてみましょう。ちなみにセリさんのヴァージョンの編曲は大村憲司さんでして、かしぶちさんのヴァージョンに比べて1985年当時の音になっていますね。
石川セリさんのアルバム『ファム・ファタル』をかしぶちさんがプロデュースしたり、シングル「BOY」もかしぶちさんが書いています(編曲はこれまた大村憲司さん)。
「夜のヒットスタジオ」にセリさんが出演した時の映像です。多分、これはカラオケ使用ですね。
ちなみにかしぶちさんのヴァージョンのギターは白井良明さんで、弾きまくってますね。ベースは奈良敏博さん。
余談ですが、白井さんと奈良さんは1980年代前半の伊藤銀次さんのセッションによく参加されていたのでした。
かしぶちさんはソロ・アルバム以外にも提供曲が多数ありますから、機会があれば提供曲を選んでみたいですね。
とりあえず今日はこんなところで。
明日も「ケースから一掴みの5曲」をやりますが、明日もムーンライダーズのメンバーのソロ作品にしようかなと考えています。まだ決定ではありませんが。お楽しみに。
ではまたー。