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斉藤哲夫/ダンサー~隠れ名曲、名演コレクション。

 昨日、ムーンライダーズについて長々と書いたので、また書いてみようかな、と思いました。
ムーンライダーズが演奏を担当した曲で隠れ名曲の具体例は、今や知る人ぞ知る林美雄さんの「パックインミュージック」の人気コーナーの「ユアヒットしないパレード」の1980年前半にチャートインしている斉藤哲夫さん「ダンサー」です。

 私がこの曲というか収録アルバム『一人のピエロ』を知ったのは確か雑誌「ヤングフォーク」の推薦盤で取り上げられていたからでした。
その号では南佳孝さん「モンロー・ウォーク」が林美雄さん「パックインミュージック」の人気コーナー「ユアヒットしないパレード」で人気という記事が載っていた記憶があります(なにせ1979年の出来事なので、もしかしたら違う号だったかも)。

 この曲を初めて聴いた時からかなり好きになったのだけは、はっきりと覚えていますが。
あ、その前に私が初めて夢中になって聴いたフォークのアルバム、吉田拓郎さんの『オンステージともだち』に哲夫さんの「されど私の人生」が入っていることは知ってましたね。

・斉藤哲夫『一人のピエロ』(PCCA-50041/ポニー・キャニオン)
「ダンサー」収録。
画像をタップすると、「ダンサー」(spinach~2009 version)を聴くことができます。

 その翌年には宮崎美子さん出演のCMが話題になりまして、そのCMで流れる「今のキミはピカピカに光って」が斉藤哲夫さんの曲と知るわけです。
この曲が鈴木慶一さんの作曲・編曲だとか知ったのと、テクノ・ポップやニュー・ウェイヴでムーンライダーズを意識するようになったんですよ。

・富澤一誠「あいつの切り札」(音楽之友社)
斉藤哲夫さんの記事を掲載。リアルタイムで購入したもの。

 ちなみにこの時期は宮崎美子さんのファンでもあったので、当時発売された激写の別冊も残っています。
他にも富澤一誠さんの「あいつの切り札」という本もまだ残ってしました。
これは週刊FMに富澤さんが連載していた記事をまとめたもので、山下達郎さんや五十嵐浩晃さんについての記事も掲載されてますよ。

 当時、10inch(25cm)盤で斉藤哲夫さんのミニ・ベストというべき『ピカピカ』が発売されましたが、カセット版の『ピカピカ』は曲が多めに入っている仕様の10曲入りだったんですよ。
「ひょんなことから有頂天」、「今のキミはピカピカに光って」以外にも「いつもミュージック」や「悲しみのピアノマン」に「ダンサー」などのキャニオン・レコードに移籍してからの曲が入っていて、本当の意味でのキャニオン・レコード時代のベストだったのです。

 しかし、それから少し経って、斉藤哲夫さんは活動を停止することになるのでした。

・『武蔵野フォークジャンボリー』(CHOPD-037/ヴィヴィッド・サウンド)
斉藤哲夫「ダンサー」収録。画像をタップするとGO→ST交遊録~斉藤哲夫編を読むことができます。

 それからしばらくして、『武蔵野フォークジャンボリー』に斉藤哲夫さんの曲が収録されたことを知りました。
「ダンサー」は弾き語りで、「恋をしよう」は渡辺勝さんと2人で演奏しています。
これはリアルタイムでは買わなかったのでした。
初CD化されてから、しばらくして買った記憶があります。

 それから1988年6月9日、汐留PITでのはちみつぱい「15 YEARS AFTER」に斉藤哲夫さんは出演しました。
しかも、長年の付き合いである白井良明さんを引き連れての登場でしたから、テンション上がりましたね。
はちみつぱいが演奏した曲もあったし、ゲストも多数で私が観たライヴの中でベストかもしれません。

 ジャック達のイベント、「ロマンティック研究所」に斉藤哲夫さんが出演した時、立ち話程度ですが、話をできて本当に感動してしまいましたよ。
小学、中学生だった私に「未来の君は斉藤哲夫さんと会話するんだよ」と教えてやりたいとかぼんやりと考えたのです。

 「はちみつぱいとムーンライダーズは斉藤哲夫のバックをやった人間を調達することで成立したバンド」(大意)という鈴木慶一さんの発言が印象に残っています。

 それにオフコースの『秋ゆく街で』で「悩み多き者よ」が取り上げられ、小田和正さんがテレビ番組「クリスマスの約束」で「グッドタイムミュージック」をセッションしたりと、いくらでも書けます。

 結論としては斉藤哲夫さんはもっと評価されるべきだということですね。これは間違いないです。

 明日も隠れ名曲、名演コレクションをやりたいと考えてますが、郵便の状況次第で変わるかもしれません。お楽しみに。

 ではまたー。

 

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