読書日記~安部俊幸「ティータイム・トーキング」編。
ケースから一掴みの5曲という記事を書くためにチューリップの本を読んだり、CDを聴いたりしたら、久々にこの本に手が伸びてしまいました。
読み返していたら、色々と思い出すんですよね。
・安部俊幸「ティータイム・トーキング」(シンコーミュージック)
画像をタップすると、ケースから一掴みの5曲~チューリップ編を読むことができます。
確かリアルタイムでこの本を買ってますから、まだ中学生だったんですよ。
当時は本を読み慣れていないから、メチャクチャ時間がかかったのを覚えてます。
まだチューリップのレコードはそんなに持っていなくて、大ヒットしたジャーナル「虹とスニーカーの頃」や財津さんのソロ・シングル「WAKE UP」にベスト盤の『チューリップ・ガーデン』と最新作の『THE LOVE MAP SHOP』程度だったはずです。
『THE LOVE MAP SHOP』は久しぶりのアルバムということで雑誌に色々載っていて、買った記憶があります。
その頃は既にオフコースのファンでしたから、オフコースのアルバムのほとんどは持っていましたね。
当時読んでいた音楽雑誌の「新譜ジャーナル」や「GB」、「guts」ではオフコースと並んでよく記事が載っていた感じでした。
オフコースと比べると、チューリップはもう少し親しみやすい感じで、喋りも面白かった印象です。
確か東海ラジオの「人生ゲーム」という番組を財津さんがやっていて、音楽以外の話も結構熱心に聴いていました。
三島由紀夫さんの本を読んだり、文章にカッコが付いている時の締めにカッコ閉じと付けたりとか、財津さんにはそういう細かいところで影響受けましたね。
あと、この本は確か行き着けの本屋さんに注文しなくても入っていたので買ったような。。
読み始めて、財津さんの文章より、自分にフィットしたと感じたんですね、確か。
特にエッセイ部分やビートルズへの憧れ~チューリップ(「魔法の黄色い靴」以降)のエピソードは夢中になって読みました。
メンバー自らがどういう過程でチューリップが結成されたかを細かく振り返っていたのがとにかく深くて、周辺のバンド~グループの事情を含めて唸りながら読んだのです。
ビートルズとの出会いから、財津和夫さんとの出会いに繋げる辺りは今読んでもグッときますね。
そして、笑福亭鶴瓶さんとつのだ☆ひろさんとの交流もメチャクチャ興味深いです。
安部さんからのつのださんへのメッセージは特に感動的ですね。
この文章はつのださんだけではなく、日本のロックの黎明期を語った文章としても素晴らしいと思うのです。
チューリップのかつての演奏や色々な映像が某大手動画共有サイトにアップされていますが、安部さんのMCとギターはチューリップにおいて重要だったと気づかされる今日この頃です。
チューリップ関連本で私が一番好きで影響を受けたのは間違いなくこの本ですね。
デパート勤めをしていた頃、上の階のライヴ・ハウスにオールウェイズが出演するということで、メンバーの誰かが来たらCDを長そうと準備していたら、安部さんが一人で売場にやってきました。
それまでなにを流していたかは全く記憶にないのですが、曲が終わると同時に「博多っ子純情」を流したら、照れ笑いをしてすぐ売場を出ていった安部さんの姿を忘れられません。
あの時、無理やりでも話しかけておくべきだったなと時々後悔しています。
今から30年前の出来事でした。
明日も読書日記を予定しています。が、例によって何を書くかは考えていません。お楽しみに。
それではまたー。
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