ポータブル・ロック/Tu Tu~隠れ名曲、名演コレクション。
・ポータブル・ロック『QT』(LHAC-7001/LOST HOUSE ARCHIVE CLUB)「Tu Tu」収録。
画像をタップすると、「Tu Tu」のP.V.を見ることができます。
昨日取り上げたのが野宮真貴さんのソロ時代の作品だったので、今日はポータブル・ロックの曲を取り上げることにします。
野宮さんがソロ・デビューした際のライヴで演奏を担当したのが、REGOというバンドでして、キーボードはシーナ&ロケッツやARBのサポートをしていた野島健太郎さん、同じくキーボードT-BIRDの中山努さん、ギター8 1/2~プライスの鈴木智文さん、ベースはフィルムスの中原信雄さん、ドラムスVOICEの浜田康史さんという顔ぶれでした。
それとは別にギターがハルメンズの比賀江隆男さん、ベースが高橋修さん、ドラムスが浜田さんという形の編成のバンドもありまして、比賀江さんが抜けて鈴木智文さんがギターに、高橋さんの替わりに中原さんがベースという形になったのです。
その二つが発展、統合する形になっていって、野宮さん、智文さんに中原さんと3人で活動していくようになり、ポータブル・ロックを名乗ることになりました。
この名付け親は鈴木慶一さんだとか。
ポータブル・ロックは湾岸スタジオで録音を始めて、後に『ビギニングス』として発売されるデモ・テープを完成させています。
ちなみに湾岸スタジオでの録音ということで、実質的なプロデュースとエンジニアリングを鈴木博文さんが担当しました。
・「ミュージック・ステディ No.7」(ステディ出版)
特集「ON THE ROAD AGAIN」にポータブル・ロックインタビュー掲載。
「ON THE ROAD AGAIN」ではまだデモ・テープが完成したばかりで、この特集では『陽気な若き水族館員たち』らしきアルバムの構想が慶一さんから語られています。
・「よい子の歌謡曲 NO.15」(よい子の歌謡曲)
佐伯健三(現在の表記はサエキけんぞう)による「ポータブル・ロックを貴方に」を掲載。
その後、ポータブル・ロックのデモ・テープをCD化(『ビギニングス』)したサエキけんぞうさんによるポータブル・ロックの紹介記事が「よい子の歌謡曲 NO.15」に掲載されました。
実はこの時点ではまだ正式タイトルが決定していなくて、『水族館』(仮称)という形で書かれています。
・「ミュージック・ステディ 1983年12月・1984年1月 合併号」(ステディ出版)
水族館レーベルインタビュー掲載。
「ミュージック・ステディ1983年12月・1984年1月合併号」にはアルバム『陽気な若き水族館員たち』に参加しているバンドとプロデューサーの慶一さんインタビューが掲載されています。
・『陽気な若き水族館員たち+3』(TKCA-72866/徳間ジャパン)
ポータブル・ロックは「クリケット」、「グリーン・ブックス」で参加。
ポータブル・ロックの曲を私が初めて聴いたのはこのアルバムでした。リアルタイムで買ったので、初回限定のステッカー付きでしたね。
そのステッカーは通学に使っていた鞄に貼ってしまって、現存していないのは後悔しまくりです。
アルバムの全曲、参加しているアーティスト全てが大好きで、何度も何度も通して聴いたものでした。
・「ミュージック・ステディ 1985年12月号」(ステディ出版)
ポータブル・ロックインタビュー掲載。
ポータブル・ロックがアルバム『QT』を発売したのが、1985年11月25日です。
この時点では『陽気な若き水族館員たち』に収録されたアーティストのうち、リアル・フィッシュとMio Fouは既にアルバムを発売していて、ポータブル・ロックはそれに続いての発売だったのでした。
感想としては、オムニバスに参加していた時より音が入っていて、完全度が上がったなと思いましたね。
どちらも好きだったので、通学用のカセットに『QT』と「クリケット」に「グリーン・ブックス」を一緒に録音して聴いていました。
この記事のためにライナーやポータブル・ロック関連の記事を眺めていたら、この「Tu Tu」はAB面のプレスミスなどがあったため、オフィシャルには発売されなかったみたいですね。
ただ、見本盤としてはある程度は出回ったようですが。。
まだP.V.を流す番組も少なくて、リアルタイムではこの「Tu Tu」を見たことはなかったです。
このP.V.の中の野宮さん、智文さんに中原さんはとにかく若い!ですねー。
野宮さんの伸びやかな声は今聴いてもインパクトがあります。
彼らのセカンド・アルバム『ダンス・ボランティア』以降とは伸びやかさという点ではそれほど変わりありませんが、感情を込めている点でちょっとした変化を感じてしまいますね。
あまり上手く言えませんが。
ポータブル・ロックのライヴを何度か拝見しましたが、感情を込めすぎないところが私は非常に好きでした。
明日はピチカート・ファイヴの曲を取り上げてみようかと考えています。お楽しみに。
ではまたー。