読書日記~久住昌之「小説中華そば『江ぐち』アクマとタクヤのラーメン屋」編。
私が入った大学が中央線沿いにあったので、ご飯食べたり遊んだりするのは中央線ということが多かったのでした。
吉祥寺にはよく通ってましたが、三鷹にはそんなに行かなかったんですよね。
頻繁に行くようになったのは三鷹のレコード屋さん「パレード」に通うようになってからですね。
三鷹駅南口からパレードに行く途中に「江ぐち」があって、初めて看板を見た時ここが江ぐちかーと感動した記憶があります。
・久住昌之「小説中華そば『江ぐち』アクマとタクヤのラーメン屋」(新潮OH!文庫)
私が今持っているのは文庫版なんですが、単行本「近くへ行きたい。秘境としての近所ー舞台は“江ぐち”というラーメン屋」が大学に入る前年に発売されて、メチャクチャ読み返しましたね。
私が泉昌之さん&久住昌之さんの名前を意識するようになったのは雑誌「ガロ」以上に「バラエティ」という角川書店から出ていた薬師丸ひろ子さんや原田知世さんファン御用達の雑誌を購読していて、泉昌之さんの作品や久住昌之さんの記事がよく載っていたからでした。
「江ぐち」の名前を知ったのも確か泉昌之さんの作品の中で本郷播(泉さん作品の名物キャラクター)の台詞に登場したのです。
実際にお店に行ったのはそれからかなり時間が経ってからのことでしたが。。
ちなみに久住さんのバンドは私が買ったカセット・ブックに参加していたり、その数年後には愛読誌であった雑誌「POP IND'S」が立ち上げたレーベルからCDを発売したりしたので、ミュージシャンという印象もあったんですよね。
更にその数年後、久住さんのロフトプラスワンのイベントに行く前、新宿の「アカシア」というお店で食事してからとしたら、お店に入ろうとしたところ入口で久住さんとお連れさんとすれ違いました。。
イベントはメチャクチャ面白かったのですが、イベント以上にすれ違ったことが印象に残っているんですねー、不思議なことに。
終わってから、久住さんとはちみつぱいや「骨」について話したことも覚えてます。懐かしい。。
文庫でこの本を買い直してからは、散々三鷹駅近くに行ったのですが、不思議なことに江ぐちには行かなかったなー。
吉祥寺に戻って、ご飯食べることが多かったからなんですが。
グルメブームの最中、私の友達からは江ぐちのラーメンはインパクト弱いとか、あっさりしすぎとかよく言われていた記憶があるんですよ。
そこがいいのにとか思いながら、話を聞いてました。
結局は江ぐちで食べたのは数回だけ。事実はそんなもんです。。
この本を読み返す度、もっと行っておけばよかったと後悔してます。
実家に戻って外食をしなくなると、こういった本を読み返して、どんなものを食べたか、思い出すのが娯楽のひとつになっています。
そして、久住さんの本は色々持ってますが、これが一番好きですね。
こうした色々な思い出が残っているからかもしれませんが。
懐かしのラーメンまた食べたいなと考えてしまう私です。
ではまたー。