読書日記~北島一平・中村俊夫共著「みんなGSが好きだった」編。
1966年生の私にとってGSのヒット曲といえばブルーコメッツ「ブルーシャトウ」、タイガース「花の首飾り」、テンプターズ「エメラルドの伝説」にスパイダース「夕陽が泣いている」あたりを懐メロ番組で知っていた程度だったんですよね。
小学生の時、かまやつひろしさんの「我が良き友よ」がヒットして、かまやつさんが書いた「バン・バン・バン」や「あの時君は若かった」とかを堺正章さんと井上順さんが歌っているのを見て喜んでいましたね。
そして、中学生の頃だったか、タイガースが再結成して「色つきの女でいてくれよ」をヒットさせたりで、その辺の流れもあって、リアルタイムのGSの名曲に触れる機会が徐々に増えていったわけです。
まず好きになったのはスパイダースでした。他のバンドはどちらかというと楽曲単位で好きになったという記憶があります。
フリーペーパーの「GS通信」やミニコミ誌の「REMEMBER」と出会うのはもう少し後ですね。
つまり、GSに関しては活字文化から入った部分が大きいので、曲を聴いて知識を確認していったといえます。
あ、ジャックスの再発も大きいです。発売時期には「REMEMBER」のみならず「よい子の歌謡曲」や「ミュージック・ステディ」でも取り上げられたのを読んでワクワクしていましたね。
ジャックスの再発や発掘音源が発売されて、迷わずレコードを買った私です。
・北島一平・中村俊夫共著「みんなGSが好きだった」(扶桑社文庫)
1980年代後半にはムーンライダーズやあがた森魚さんのライヴに熱心に通ったり、レコードを買ったりしていたので、その辺の人達にも早川義夫さんが影響を与えていたエピソードを知ったことも大きいですね。
GSのメジャー系のバンド、例えばスパイダースあたりでもオリジナル・アルバムはなかなか再発されなかったわけですから、とりあえずベスト盤が知識の中心だったという感じだったのが延々と続いたわけです。
この本の後半にある「平成GS事情」はかなり重要で、『カルトGSコレクション』やネオGSによって(GSに対する)好奇心が更に刺激されてしまったわけですよ。
「REMEMBER」も含めて、私にとってはGSとは活字先行だったな、と。
GSの場合、色々な意味で正当に評価することは未だにできてないと正直思ってますから、もっともっと勉強し直したいというのが本を読み返して思ったことでした。真面目な話。
ではまたー。