泉谷しげるearly daysの巻その10(続々・資料紹介編)。
ここを読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。
泉谷しげるさんの活動初期の話を忌野清志郎さんと仲井戸麗市さんに絡めて書くという目論見で始めたのですが、今回の資料紹介を含めて一応一区切りになります。
加藤和彦さん、吉田拓郎さん、加奈崎芳太郎さんに小田和正さんなど、まだまだ色々な人たちが登場してくるのですが、書く側としてはメチャクチャ面白かったのですよ。
しかし、読む側としてみるとちょっと内容がとっ散らかってしまったかもしれませんね。すみません。
毎度のことながら前置きが長くなってしまったので、ここから資料紹介に入ります。
もう少しお付き合いください。
・なぎら健壱「日本フォーク私的大全」(ちくま文庫)
なぎら健壱さんがフォーク・シンガーである(現役なので過去形では書けないのです)ことは皆さまご存知だと思いますが、長いキャリアを持ち、ちゃんとヒット曲もあるんですよ(「およげ!たい焼きくん」のB面「一本でもニンジン」が有名ですね)。
その上、好奇心旺盛だったなぎらさんはフォーク界のみならず、多方面に交遊がある人なのです。
そんななぎらさんが書いた本なのでメチャクチャ面白いです。
この本で参考にしたのは泉谷さん、RCサクセションについての部分ですね。
海援隊に上京を促して、彼らがエレック・レコードの所属になったのは泉谷さんの存在が大きいのでした。
筑摩書房はカタログを毎年出してまして、確かこの「日本フォーク私的大全」は売り切れになっていた記憶があります。
割と古本屋さんや中古CDショップなどで見かけましたから、入手はそれほど難しくないはずです。
・オフコース・ファミリー「はじめの一歩」(サンリオ)
この本はオフコースの資料としては一番の内容なのですが、実はほとんど今回は資料として使っていません。すみません。
1983年に発行されたので、鈴木康博さん脱退後のことは載っていません。念のため。
記事で触れた小田和正さんと吉田拓郎さんとのエピソードは小貫信昭さん「YES-NO」(角川文庫)に載っていたものを参考にしました。
実は忌野清志郎さんとのエピソードも載っていて、オリジナルが演奏の中心だったRCサクセションが(オフコースの)「僕の贈りもの」をライヴで取り上げたというものでしたが、今回は触れなかったのでした。
「YES-NO」は引っ越しの際紛失したみたいなので、現在入手したいと考えております。
「はじめの一歩」は時々プレミアを付けて売っていることもありますが、よく探すとお手頃価格で売っていますので探してみてください。
ちなみに「YES-NO」はかなり手に入りやすいアイテムだと思います。大きめの新古書店にある確率が高いですね。
・石原信一「吉田拓郎挽歌を撃て」(八曜社)
実はこの本、私が中学生の時にリアルタイムで購入して、ずっと実家で眠っていた本なのです。
奥付によると昭和55年(1980年)9月30日初版発行とありますから、私が「まだ中学生」だった頃に発売されたのを買ったということですね。
1979年は拓郎さんが本格的ツアーを再開したり、ライヴ盤が出た時期だったので発売されたということなんでしょう。
泉谷さんがフォーライフを離れた時期を中心に、拓郎さんが出てくる場面全てで、この本を参考にしました。
石原さんとの会話という形だからかなのか、普段以上に拓郎さんの本音が出ているように思います。
拓郎さんの本としてはこの「吉田拓郎挽歌を撃て」は案外見ないんですよね。なので、値段について想像できない感じです。
WANTSを出してみて、手頃な価格なら入手するようにした方がいいのかな、と。
・「別冊カドカワ総力特集井上陽水」(KADOKAWA)
井上陽水さんがフォーライフ設立に参加した経緯や『フォーライフ・クリスマス・アルバム』について参考にしました。
RCサクセションや忌野清志郎さんとの交流はRC側からしか書いてないので、この本はその件以外は流し読みした程度ですね。
この本は2009年末に発売されたもので、陽水さんのデビュー40周年(アンドレ・カンドレ時代も含めてということなのでしょう)というテーマなのでした。
これまたよく売れた本なので、割と入手しやすいはずです。
・「STUDIO VOICE 2007年4月号」(INFAS)
この号、今回は全く参考にしていませんが、泉谷さんインタビューが面白いです。
そして、井上陽水さんのマネージメントをしていて、RCの事務所の社長だった(「ボスしけてるぜ」のモデルとされる)奥田義行さんのインタビューが掲載されています。
RC~ブレイカーズ~フィッシュマンズを熱く語る奥田さん側からの視点は今回書くべきではないと判断しました。
これも割と入手しやすいのでは?
泉谷しげるさんearly daysは忌野清志郎さん、仲井戸麗市さんが絡んでいったストーリーを書きたかったのです。
が、他の絡んでくる人々も魅力的で、それについて触れたら、予想より長くなってしまった、と。
ムーンライダーズの一時期(1980年代前半)についての記事より長くなったのは予想外でしたが、書く側としては面白かったです。
まだ泉谷さんと仲井戸さんに清志郎さんが絡む時期がありますので、気が向いたら書いてみたいですね。
読んでくださった全ての方々に感謝を。ありがとうございます。
そして、記事を書くきっかけになった水道橋博士と博士のツイキャスに参加している方々、原田専門家さんにもありがとうを。
明日からまた隠れ名曲、名演コレクションをやるつもりでしたが、また別のことをやりたいと思ってます。
ではまたー。
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