獲物の分け前~「月光下騎士団大事典 ムーンライダーズ30周年記念目録」編。
ネット通販をいつものように眺めていたら、定価の半分以下でこの本が出品されていて、迷いつつも注文してしまいました。
迷ってしまったのはワンオーナーが大量出品していて、この感じだとまだまだ出品されそうという予感がしたからです。
実はこの本より欲しいアイテムが出品されていたのですが、それは既に売れてしまっていたのでした。。
と、既に前置きが長くなりつつあるので、そろそろ行ってみよー。
・「月光下騎士団大事典 ムーンライダーズ30周年記念目録」(ブルース・インターアクションズ)
この本ではムーンライダーズ30周年となってますから、2007年の発行というわけですね。
つまり今から15年前に発売されたことになります。
冒頭のカラーページではムーンライダーズの紙資料を集中して紹介しています。
こうしてまとめると迫力がかなり出ますね。
記事の鈴木慶一さんと長門芳郎さんの対談や米澤嘉博さんによる「ムーンライダーズ論序説」、サエキけんぞうさんの「歌詞に描かれたムーンライダーズの世界観」などはムーンライダーズ特集の「ロック画報06号」が初出なのですが、「ロック画報06号」の記事が全て再録されているわけではないのでちゃんと持っている意味があるんですよね。
ディスクレビューはグレードアップされていて、当時のフライヤーが掲載されたり、関連シングルについての解説などより役に立つ記事になっています。
メンバー全員、鈴木慶一さん、武川雅寛さん、岡田徹さん、かしぶち哲郎さん、鈴木博文さん、白井良明さんのソロ・アルバムや参加プロジェクトについても詳細に述べられてますし、バッキングやプロデュースについて簡単に説明されていますから、入門編としても役立ちますね。
関連人物や年表もかなり整理されていて、これまでの物と比べると相当読みやすくなっています。
全体としての印象はデザイン的なこともあって、読みやすさに重点が置かれているように思いました。
ムーンライダーズ関連の書籍や雑誌にハズレなしとはよく言われることですが、この本も例外ではなく、読み応えたっぷりの内容です。
現在もムーンライダーズは活動中ですから、更に濃い内容のものが出るかもしれないというのが興味深いところです。全く違ったアプローチになるかもしれませんし。
そんなことを考えながらこの本を読んだりすることは私にとってものすごく大切な時間です。
ムーンライダーズよ永遠なれ。
ではまたー。