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自己肯定感と似て、非なるもの
成果を出さないと価値がない。
役に立たないと価値がない。
そんな思考に取りつかれて、うまく生きられない自分を責めてきた。
ここ数年は、ネガティブなループから抜け出したくて、「できたこと」に目を向けて、自分を褒めるようになったら、かなり楽になってきた。
でも。
何かができたからえらい、と自分をほめるということは、
「何もできなければ価値がない」という考えにもつながるんじゃないか。
うつになってからは、本っ当に何もできない日がある。
食べることも、寝ることも、お風呂に入ることもできない。
そんなときに「自分ができたこと」を探すのは激しく困難だ。
すると、できたことが何もない、と自分を責めてしまう。
先日、こんな本を読んだ。
著者のかほりさんは、引きこもりながらも、フリーのイラストレーターとして活動されている。そんなかほりさんの生活や仕事が漫画で描かれていて、そこにHSP専門カウンセラーの武田友紀さんが解説をつけているという本だ。
本によると、何かをできて、自分をほめることは、「自己効力感」といって、正確には「自己肯定感」とは異なるものらしい。
自己肯定感は
「無条件に、自分には価値がある」という感覚のことだ。
だから、できたことをほめるだけじゃなくて、
自分が存在していてえらい、生きていてえらい、と自分をほめてあげる必要があったのだ。
武田さんによると、「できたこと」に着目するのではなくて、その時々の「自分の気持ち」にフォーカスすることがポイントだという。
いま「楽しい」と感じているのか、「嫌だ」と思っているのか、自分の気持ちに目を向けて大切にしてあげる。
どんな気持ちも否定せずに、「私はこう思っているんだな」と受けとめてあげること。
できたことを褒めるより、難しいかもしれない。
でも、いつでも自分の気持ちによりそって、なるべく心地よくいられるように優しくあげられたら、人からの評価で浮き沈みすることなく、自分で自分を満たすことができるかもしれない。
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