不調すべてをメンタル失調に結び付けない

メンタル不調に陥りやすい、いくつかの要素。
その頭文字を並べた「なつひさお」という言葉がある。

「な」→悩みがある
「つ」→疲れている
「ひ」→暇
「さ」→さびしい
「お」→お腹がすいている、お金がない

要素を並べてみて分かるのは、人間って案外単純なのだということ。
悩みが深まってメンタルが落ちることもあるけれど、お腹がすいているだけで落ち込むこともあるのだ。

人間は、階段を登った時に感じる動悸を、パニック発作などと勘違いすることもあるらしい。

私は睡眠で悩んでいる。
眠りすぎたり、眠れなかったりして、生活のリズムが不安定になりやすい。

3時間しか眠れなかった日に、うつだから、統合失調症だから、眠れないのだと落ち込んだ。
「眠れなかった」と福祉の事業所で口に出したら、支援員さんが「自分も昨日全然眠れなかった」と仰った。

あれっ。健康な人でも眠れなくなるんだ、と思った。
そりゃそうか。健康な頃の自分も眠れない日はしばしばあった。

メンタル疾患を抱えていると、何でもメンタル疾患を原因にしがちになる。
でも、もしかしたら単に寝不足、お腹がすいている、寒い、曇りだから調子がでないだけかもしれない。
物事を複雑に考えすぎない方が、気持ちが楽になれるのではないだろうか。