Kraut-Chi & Kool-Aid Pickles?
「発酵の技法 The Art of Fermentation」という本を読んでいたらたまたま見つけたこのクラウト・チ(Kraut-Chi)。
ドイツの塩漬けキャベツザワークラウトと韓国を代表する発酵食品キムチ。ザワークラウト(Sauerkraut)は酢を使わずに塩のみで野菜自体が乳酸発酵することによって作られているため、酢漬けのピクルスよりはキムチの親戚とも言える。
著者のSandor Ellix Katzさんによると、英語には発酵野菜食品を表す固有の言葉がないらしく、自家製の発酵野菜食品をザワークラウトとキムチのかばん語である「クラウト・チ」と呼んでいるらしい。
※注
ピクルスは伝統的にはただの塩水に漬けて作られていたが、現在では酢の酸によって雑菌の繁殖を防ぐことによって長期保存が可能となっている。これはつまり菌を増やす発酵(≒腐敗)とは逆とも言える。
意外だと思うかもしれないが、アメリカにもピクルスやザワークラウトといった漬物文化はあり、中でもミシシッピ州のクールエイド漬けピクルスはそのネタとしか思えないカラフルなビジュアルで有名である。人工着色料の鮮やかな赤、緑、黄のキュウリはなんとも食欲をそそられない(苦笑)