
「先生同士の殴り合いの喧嘩です!先生!止めて下さい!」
2013年、31歳の時 民間企業を退職し、念願の教員になった。
衝撃だったのは、体罰教師が多いこと。
初任の時、初めて担任をした。
学年主任は理科のH先生。
どうやら、このH先生、以前は私立中学校の教員をしていたが、体罰をして訴えられ、負けてしまい、公立学校の採用試験を受けて合格したらしい。えー、採用すなよー。。。
中学1年生を受け持つ。3クラス。
担任:理科H先生、新米の私、定年退職間近の体育の男性教員。
早い段階で、H先生は生徒の頭を叩いてしまい、
保護者から担任をおろしてほしいとの要望がある。我々は校長と話し合い、指導に当たる際は
他の教員も一緒にするように気をつけるが、
このH先生、、、、
子どもにだけではなく、
同じ教員の私たちにも暴力をふるうので、こりゃ困ったでした。H先生が手を出そうとするのを周りにいた教員がとめようものなら、暴言と手が出る始末。その様子を生徒たちは見ていたので、
私たちになるべく迷惑かけないようにしようとしてくれているのがかわいそうで、かわいそうで仕方なかった。。。
そんなの健全じゃない。。。
新学期始まって、三か月、
もうすぐで定年退職の男性教員は
学校に来れなくなってしまう。。。
他学年の教員は、「あの学年にはいきたくない!!」と言い誰も手伝ってくれなかった。
問題のあるH先生と私の2人。
いや、もはやこの教員は、数に入れるべきではないので、ほぼ初任である私、一人学年になってしまった。
私がラッキーだったのは、
生徒もその保護者も、私に全面的に協力してくれたことだった。
実は私はこの時すでに、
「この学年の子たちを卒業させたら、教員を辞めよう」と思っていた。
この子たちが3年生になった時、
息子がお腹に宿ったので、とりあえず辞めずに卒業と同時に産休を取った。その時も、受験期にある保護者から、担任が妊娠することで問題視されるかもしれないと校長から言われていたが、
全く問題なかった。
何なら、面談の際は「つわりの時はこれをどうぞ」と言って、はちみつレモネードを下さったり、出産の話をして下さったり、親身にしてくれた。。。。本当にありがたかった。
産後、復帰と同時に自宅から近くの学校へ異動した。実はこの学校にも体罰教師がいた。
生徒が職員室に来た。
「先生!殴り合いの喧嘩です!止めて下さい!」
「何!どの子とどの子?どこのクラス?
学年は?」
「いや、どっちも先生です!」
「え!?」
タイトルの会話がここでの出来事である。
行ってみると、英語の男性教員と体育の女性教員が殴る蹴るの喧嘩の最中。。。。
え、この学校も???と衝撃を受けたのは言うまでもない。
どうやらこの2人の教員は
同じ学年を担当しており、体育祭や音楽合唱会などでは、ガチで優勝を目指し、負けると超不機嫌になり、このありさまになるらしい。。。。
いやいやいや、教員より前に人としてどうなんだろう。。。
のちに、この体育の女性教員I先生は教育委員会へ行く。私は、この英語の男性教員と同じ学年を担当することとなる。
この男性教員T先生は、教科書忘れの生徒を授業中に、教室内を掃除させたり、またその仕方が悪いと足で蹴るなどの体罰を行うため、生徒から私に「直接体罰を受けたわけではないけどあれを見るのが辛い」と相談を受ける。
校長に相談するも、もみ消され、いよいよ教育委員会へ報告しなければ
と思い、報告するも、その報告相手は以前この男性教員と喧嘩をしていた女性教員I先生であった。
そのI先生の言葉は
「体罰?そんなことはよくあることで、体罰に当たらない。その生徒が大げさに言っているだけ。みんな弱い。」
教育委員会にも、教員の体罰をもみ消されそうになった。
この時の詳細は、また長くなってしまうので、また別の機会に書こうと思う。
この学校に異動したのが、
2018年の出来事である。
この教員たちが、今は中堅になり、
教員を志して初任の子が来てくれても、
この現状に絶望してしまう。
何から変えたら良いのだろうか。
教員である私が、学校に行けなくなるのだから、
子どもたちが学校に行けなくなるのも、
うなずける。
m_douzono
いいなと思ったら応援しよう!
