プールサイドのアオとハル|ショートストーリー
アオとハルは不思議なこどもでした。
いつも2人は、お揃いの水泳帽に、お揃いのゴーグルをして、お揃いの水着を着ています。
そうしてみるとアオもハルもそっくりなものですから、どちらがアオなのか、どちらがハルなのか、見当がつきません。
彼らはいつも夏の間プールサイドから、はしゃいで遊ぶ子どもたちを眺めていました。それはそれは、楽しげにプールを眺めているのです。ときおり、何か内緒話をしていたり、他の人から声をかけられていましたが、それ以外はプールを眺めていました。
夏の間、毎日