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不登校 泳ぐことに挑戦

四年生になった陽ちゃんは、ゴールデンウィーク明けから、学校を休んだ。
疲れたから休みたいと。でもなぜかプールの授業だけ登校した。泳ぐのが得意だからではない。顔もつけられない。でもプールに行った。

案の定、二年振りのプールの授業は顔をつける練習から始めたらしい。泳ぐ友達、泳げない友達様々だった様だ。
そして、陽ちゃんから生まれた感情は、

もう少し泳ぎたい。悔しい!

ということで。スイミングに行きたいと言い出した。クラスで1番背の高い陽ちゃんが、顔をつける練習するクラスにスイミングに行くと、幼稚園の子たちに囲まれてまたまた自尊心をぽっきり折れるに違いない。じゃあ私が教えるとなると、水泳が得意な私にとって水が怖いだの、鼻に水が入っただの気持ちが分からなくて、宿題なみにケンカになりそうで自信がなかった。

ということで、なんだかんだ探していたら、体育系の家庭教師を見つけた!発達凸凹にも対応しますと。


これこれ!これですよ。
自尊心が折れないで済むのは。

とテンションが上がった。弟も、あまり水が好きではないので、2人でスイミング習うのはどう?と提案。ゆっくり教えてもらえるならいいよと。2人からOKをもらえた。

当日、大人しそうな先生が登場した。
ちょっと心配したが、それぐらいが我が子たちは安心したようで、楽しそうにプールへ行った。

きょうだい交互に、少しづつ練習。
1時間で、顔をつけるところまで行けて、とても嬉しい顔をしていたのをみて、集団スイミングじゃなくてよかった。我が家は、個別にゆっくりコツコツがあってるのだと確信した。


そして学校のプールの授業。顔もつけて少し頭の先まで水の中に潜れたらしい。そんなことを繰り返して、四年生のプールが終了した。


ママもうちょっと泳ぎたい。もうちょっとで泳げる気がする。次の家庭教師の先生まで待てない!

と。ちょっと戸惑ったが、顔がつけれたら仲良く泳ぐことを伝えられるかなと思い、市民プールへ。

何度もビート板で体が浮く感覚を確認。できるたびにハイタッチ。できるたびに褒める。少しだけアドバイスを繰り返した。

家にいるとできるたびにハイタッチなんてないし、そんなに褒めることもない。なので一緒に挑戦できる水泳はとても親子で嬉しい体験ができた。

そしてついに5メートルバタ足が出来た!!

一年生の時、水が怖くてシャワーも浴びれず個別にホースで水をかけてもらっていた。別に泳がなくても生きていけるしと私は思って諦めていた。でも、挑戦してみたい!!その気持ちが強くなると泳げるんだな!水が好きになるんだなとびっくり。

みんなとはやっぱり数年遅れるけど、今は全くしていない勉強も、どこかでしたくなったら勉強もするかもしれない。そんな気が少しした。


最近はもっぱら近くの川に行って泳いでいる。不登校で真っ白だった陽ちゃんは、夏休みに入って数日でこんがり焼けている。泳いだ次の日は動けなくなるみたいだけど。

不登校というか、子育ては好きを探す探検だなと最近思う。そして、きょうだいそろって繊細だからこそ、遊んで遊んで、その中で失敗したり、まーいっかを覚えて、やっぱりこれが好き!楽しい!!を見つけてくれたらいいなと思っている。勉強はそれが見つかった頃に始めても遅くないと思っている。

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