旧正月は高幡不動尊へ
春節。新月の願い事を書いてから、高幡不動尊へ。
初不動(1/28・だるま市)は、体調不調で寝たきりだったから、昨年購入しただるまを納めに行くのだ。新しいだるまは、売られているだろうか。
11時少し前に到着。ちょうど11時の御護摩修行が始まるところだったが、不動堂内が満員御礼状態だったので、今日は外での参拝にとどめる。やはり土日祝日は混雑するようだ。
だるまを買わねば、と思うも…境内には、だるま売りの女性はおひとりだけ。私は10㎝くらいの金だるまが欲しかったのだが、両手で抱えるほどの大きいものと、小指サイズの小さいものしかなかったので諦めた。やはり購入時期というのはあるものだ。皆さん、せいぜい立春前に買うのだろうし。
納札所に古いだるまを納め、境内をひととおりお参り。
五重塔の横に、すっきりした龍雲(飛行機雲)が見えて嬉しくなる。
大好きな「思いのまま」。ひとつの枝に紅白の梅花を咲かせる。
殆ど蕾だが、この紅白が心を和ませてくれる。先が楽しみ。
護摩木(200円)に「身体安全」と書いて奉納し、御守授与所を覗いてみたところ、珍しく新作が!高幡不動は商売っ気がなく、あまり新しい御守が並ぶことがないので、本当に珍しいのである。
カード型の「開運招福」守りを頒布していただいた(1000円)。同じデザインで「財運招福」もあったが、開運招福には財運も包括されている気がしたので、こちらを選択。
自分に財運や開運が不足しているとは思っていない。十分すぎるほど、ご利益はいただいていると思う。御守をいただくのは不安だからではなく、感謝ゆえ。少しでも喜捨できれば、という気持ちから。
だるまは入手できなかったが、もっとお不動様に近いものを得られたので満足。
この後引いたおみくじは、大吉。末広がりの八番だから、間違いなく大吉だと数字を見た瞬間に感じたが、文言もいいことばかりでほっとした。
「病人 回復す」が特に嬉しい。悪いことが一つも書かれていないおみくじは珍しいから、大事に保管しよう。
ゴールデンカムイ好きなので、思わず見入る。変顔のアシリパさんを使っているところに、製作者の愛を感じる。
この後、京王線に乗っていたら、蘆花公園駅を過ぎたあたりで目の前のマタニティマークに気づいた。バッグのそれは、かなり色褪せている。ダウンコートの上からでは判然としないが、かなりお腹が大きいのだろうか。
席を譲るために立ち上がると、最初はびっくりして「いいです、どうぞ、どうぞ」と恐縮していたが(注:自分の母親世代に譲られるのは悪いと思ったのだろう)「妊婦さんですよね、どうぞ」と押し切った。
「お気遣いありがとうございます。ありがとうございます」と彼女が軽く私の肘に手を触れつつ、にこやかに座ってくれたのが嬉しかった。
マスク着用だが、瞳の綺麗なロングヘアの美人。言葉も所作も綺麗な人だった。
お不動様に「小さいことでいいから、他人様のお役にたてますように」と願ったのが、早速叶ったのだろう。さすがお不動様。
「悲しみや苦しみの多い人ほど優しくなれる」というが、あまり鵜呑みにはしていない。もし自分が足を骨折した直後や、体調不良で意識が朦朧としている時に、目の前に高齢者や妊婦さんが立っていたら――席を譲ることは難しいと思うから。人に思いやりを向けるには、自分に余力というかゆとりが必要だ。
足指骨折も(本人が骨折のことを忘れるくらいに)快癒しているし、風邪症状もほぼ落ち着いてきた。やはり健康第一。自分のためはもちろん、他者に優しい気持ちを向けるためにも、心身の健康は欠かせない。
まずまずの健康を維持し、日々穏やかに楽しく暮らせますように。
そんなことを願う、新月(春節)・旧正月。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?