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根津美術館、明治神宮ミュージアム(散歩日記)

4月14日のお散歩日記。


根津美術館

根津美術館で開催中の「特別展 国宝・燕子花図屏風」を観に行く。
今回初めての美術館。恥ずかしながら、根津駅や根津神社の近くにあると思い込んでいた。表参道駅から徒歩5分の立地と知る。

尾形光琳筆(国宝 燕子花図屏風)

「ぶりぶり毬杖図(尾形乾山)」を見て、初めて「ぶりぶり」なるものを知った(ぶりぶりについて知りたい方は、こちらのページをどうぞ)。

本阿弥光悦、藤原公任、智仁親王の書や、美しい絵皿、金色の春らしい屏風など、数々の名品を堪能。しかし出品作が少ないなと思いつつ、庭園へ。

根津美術館

庭がとにかく風雅。観覧者が「京都みたいね」と言っていたが、まさにそれ。都心で京都を感じられる場所があったとは…知らなかった。
迂闊だった。

燕子花(かきつばた)の若い葉がまばゆい

桜の時期に、桜模様の着物を着るのはハシタナイとされる。自然の花の美しさに勝てるわけもないから、着用は花が咲き始めるまで、春を待つ頃までにまとうものらしい。

私は春の「美術館でお花見」企画も、あまり好きではない。やるなら梅や桜が咲く前の晩冬がふさわしいと思う。どんなにすばらしい作品であっても、時が止まったものは、命あるものに叶わないから。

まもなくカキツバタの時期が到来する。国宝と庭園の花を同時に愛でるのか…うーん。

ユズリバ
カキツバタと紅葉
枝垂桜もまだ綺麗。狛犬や鬼の顔も魅力的

この記事を書くにあたり、公式サイトのリストを確認したところ、特別展だけ観て――「仏教美術の魅力ー日本の小金銅仏と仏具」「古代中国の青銅器」「根津美術館のアンデス染織」を見落としていたことに気づいた。

…道理で、展示数が少ないわけだ。見られなかったのは「少し」残念だが、仏具、青銅器、織物はあまり関心がないので、まあいいと諦める。

実際、特別展よりも青葉の美しい庭のほうが良かったので…。

根津美術館エントランス

明治神宮ミュージアムと明治神宮

根津美術館から、明治神宮へ向かう。日本で一番華やかな表参道をテクテクと歩く。一本道だからわかりやすい。

明治神宮ミュージアム

明治神宮ミュージアムで「受け継がれし明治のドレス」を観覧。2024年は昭憲皇太后百十年祭。京都府の大聖寺が所有する昭憲皇太后御大礼服は大規模な修復プロジェクトが実施。本展が東京では初公開。現存する最古の大礼服だそうで、半永久的に保存するために徹底的に修復したらしい。

右上のドレスがその大礼服。本当に見事だった。動画でプロジェクトチームの修復作業を紹介していたが、おそろしく作業が細かい。自分なら運針だけで気が遠くなりそうだ。スカートの部分だけ新たに作成したというが、後は当時の生地を丁寧に直している。

あと…館内が上映開始前の映画館より暗い。光が強すぎると布地が傷むからだろうが…入った瞬間「よく見えない」と少し驚いた。

明治神宮

大正9年に書かれたもの。馬を乗り入れる人は、もういないね。

鳥居の看板

そんな輩がいるとは!平成の頃には、こんな看板はなかったように思う。
このところ観光客が激増しているので、どうしても不穏分子も増殖するのだろう。
今日、本殿参拝の時も「内部は撮影禁止」と書かれているのに、賽銭箱前で腕を伸ばして撮影している外国人女性を見かけた。

人が増えれば経済がまわる。しかし、傍若無人な振る舞いをする輩も増える。難しいところだ。

最後に

表参道駅の近くに小さな稲荷社を見つけたので、お参りさせていただいた。お社の外で、小学生連れの女性たちが会話をしている。

「●●さんのお母様は、田園調布のほうにお住まいでいらして」
綺麗な言葉遣い。うちの近所(庶民的エリア)ではあまり聞かない。
上品な方たちはいいなあ。

そんなことを思いつつ、すべての行程を終えた後に、地元のファミレスで食事。会計の際に脇のテーブルの茶髪ママが「っせーんだよ!するなっっていってんだろ!黙って聞けよ!」と子どもたちに罵声を浴びせているのが聞こえ、かなりげんなり。

そそくさと退店。
いやきっと神様が「ファミレスばかり行くと太るぞ。外食の数を減らしなさい。たまに高級なお店に行きなさい(客層がいいから)」と伝えてきたのかも。

さて、本日で連続投稿365日となりました。
一年間継続できて嬉しい。

書きたいことはたくさんあるので、最近は一日数記事書くことも。
(美術館ネタもたまっているのに、まだアップできていない…)

自分の備忘録程度の内容なので、お役立ち情報はありませんが、
良かったら気が向いた時にでも読んでいただけると嬉しいです。

いつも「スキ」をくださる方々に、深い感謝を込めて。

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