
朔日参りと弥生美術館(青池保子展)
如月になった。睦月のnoteを振り返ると、毎日出歩いている人のようだ。
おかしいな。自称「行動範囲が狭い私」なのに。
2/1(土)。あちこちで写経を開催している。西新井大師、馬込の如来寺、早稲田の放生寺。放生寺では1日と18日の10時から、護摩祈祷・読誦会、写経を厳修するそうだ。
「延命十句観音経」を写経したことはないので、行ってみることにした。
放生寺

9時40分ごろ到着。しかし、写経を行っている様子がない。寺務所をよく見まわすと「節分までは混雑のため、御朱印と納経を行っておりません」と書かれた紙が貼ってあるのに気づいた。念のため、スタッフさんに「今日は写経会はお休みなんですね?」と尋ねたら、そうだという。残念。まあ、月に二回あるから、また日を改めよう。

しっかり健脚を祈って。
穴八幡宮
放生寺隣の、穴八幡宮へ。

土曜日だからか、朔日だからか、節分前だからか…それなりに混んでいる。

一陽来復守の授与は、2月2日まで。左側の社務所にも、御守を求める人の列が、そこそこできている。と言っても、年末ほどではないが。
弥生美術館
根津駅で下車し、弥生美術館へ。どういうわけかGoogle mapが正確な位置を示してくれない。私の位置情報が「日暮里駅」になっていて「徒歩53分、車で13分かかる」ことになっている。いや、根津駅から徒歩10分もかからないはずなんだが…。下車駅を間違えたかと、かなり狼狽。
言問通りを文京区方面に向かうところ、間違って台東区に行ってしまったよ…。まあ、たくさん歩いた方が健康にはいいので、気にしない。

実は、弥生美術館は初来館。

青池保子先生の原画展。実はエロイカを少し読んだ程度で詳しくはないのだが、この時代の少女漫画はやはり哲学があるというか、心惹かれるのである。とにかくカラーイラストも、原稿も綺麗でため息が出た。
3階のみ撮影可能。




下関とあるから…赤間神宮かな?やっぱり昔のほうが、絵に色気があったような気がする。少佐も伯爵も穏やかで…毒が抜けた感じ。
後、もともと面長キャラなのだが、更に馬面に…。

「デジタルの時代に、アナログ原稿で仕上げる絶滅危惧種」とおっしゃっているけれど、やっぱり生原稿を見ると心が揺さぶられるのだ。インクの盛り上がりもしっかり見えて、感動する。
青池先生と言えば(…昔、大和和紀先生と山岸凉子先生と鼎談した際)「ルッキズムが暴走して、でいろいろなものがおかしくなっている。例えば、中世ヨーロッパの宮廷にアジア人の女官がいたら、一気にリアリティがなくなるのに、最近の映画ではそういうシーンが目立つ(大意)」と嘆いていたのを思い出す。
「シラノ」では超絶美男子役に黒人俳優が器用されていたし…。「ナイル殺人事件」も黒人俳優の使い方が奇妙だった。光源氏やかぐや姫に白人や黒人が起用されたらおかしいと思うが、こうしたことに対し「人種差別」「ルッキズム反対」と言われると、かなり違和を感じるなあ…。
多分、24年組の先生はもちろん、昭和にデビューした漫画家には「描きづらい時代」なのだと思う。高橋留美子先生は、主人公のキャラ設定は「見た目が魅力的であること」とはっきり言いきっているし、私も完全同意なのだが、そういうことに噛みつく世の中だからねえ。
併設の竹久夢二展も観て、退出。

深川不動堂
朔日がご縁日の深川不動堂へ向かう。
深川不動の手前に位置する永代寺に参拝した際、10円玉を盛大にこぼした。拾い集めているときに、1円玉を発見。拾って、お賽銭箱へ。

2月2日の節分会の準備が着々と進んでいる様子。
何となく「少し写経したい」「何か筆で書きたい」という気持ちが残っていたため、不動堂内で一筆写経をする。願意は心身健康。
境内の深川龍神でも願い札を書く。


深川龍神へのお願いごとは、「国土安穏」。
「国土安穏」とは
国全体がおさまって、やすらかでおだやかなこと。国土安全。

願い札を水に溶かす。本当に、悪い政治屋との速やかな縁切りが叶い、穏やかな日本になりますようにと日々願っている。
冨岡八幡宮

こちらも節分会の足場が組まれている。どこの神社仏閣も慌ただしい。
最後に
地元の氏神様と寺社を参拝。またも寺社の道端で1円を見つけたので、拾って賽銭箱に入れた。今日はそういう日なのだろうか。
家のポストを開けると、成田山新勝寺から会報「智光」が届いていた。写経(観音経)のページも綴じられている。
その時はタイミングが悪いな…と思っても、後できちんと繰り合わせてくれる。ひたすらありがたい。
放生寺で写経できなかった分、家でゆっくり書かせていただこう。