『われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』 最果タヒ展に行ってきました。
ちゃんとnoteを書くのはすごく久しぶりな気がします。さようてんです。
先日、渋谷PARCOの最果タヒ展に行き、たくさんのことばや詩に触れて、久々にnoteに綴りたくなりました。今回はその感想です。
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まずは、サークルの内側に書かれた詩。詩のサークルの中に入ってみると、始まりと終わりのわからない詩もあり、詩の中に閉じ込められた感覚にすらなる。平面空間に抗っていて、例えばパノラマモードで写真に収めたとしても右端と左端が定義されてしまう。まさに本には出来ない仕掛け。
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つぎに、モビールの部屋。一つ一つのことばたちは繊細に結ばれ、それでいてモーメントの均衡を保ちながらたしかにバランスを取っていた。ことばたちは一定の距離を保ちながらも繋がっていて、誰かの目に届いている。ひとりぼっちのことばはいない、われわれのように、6等星のように。
より広い範囲を見渡すと、ことばが奥行きを持って目に入る。その本来のコンテクストを無視しながら、曖昧につながって伝わってくる。
このことばたちは空調の風や人間の動きによってくるくる回り、揺れていているので、ことばたちの繋がりは瞬く間に儚く去ってしまった。でも一瞬あとにはことばたちの新たな繋がりがまた生まれる。まったく同じ景色を見るひとは、きっと、いない。これも本では出来ない体験。
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SNSで #最果タヒ展 のレビューを調べてみると、みんな思い思いに、切り取ったことばたちを投稿している。
空間に散りばめられた数多のことばたちの中からいくつかを写真に収め、さらにその中から厳選の数枚を選んで投稿しているはず。そのことばを選ぶ過程でどんなことを想ったりしたのかなー、なんて考えてしまう。そのすべてにたくさんの物語があって、訪れたひとそれぞれが切り取ったことばの世界がすきだ。
ことば、あなた、わたし、みんな生きている、
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みんなそれぞれに環境や事情が違うので、かんたんに「みんな行ってみてね」とは言えない状況ですが、とにかく、「存在の確かさ」に気付かせてくれて、認めてくれてほんとうにありがとうございますという気持ちです
みんなで乗り越えようね。