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2進数が描く無駄なきアート【灯火ArtWeek参加記事】

 アート=美術 という英語翻訳的な解釈をするなら、この記事は全くもって興味を持たれないと思います。
 どこにでもいる平凡なネットワークエンジニアの独り言を、もし読んで頂けるなら嬉しいです。

#灯火artweek


 インターネットに代表される情報ネットワークには、IPアドレスというものが存在します。ひとことで言えば "識別番号" です。

 「機器A1 さんが、機器A2 さんと通信を行う」

 これを行うために欠かせないものです。今、皆さんが使っているパソコン、スマホ、何ならネットテレビにも付与されています。

 この IPアドレスは、旧式のものなら 32[bit] で定義されます。
 bit は 0 , 1 の 2進数の単位です。つまり、32個の 0, 1 で表記され、人間に分かりやすいよう 10進数に変換して私たちは目にすることになります。

こういうやつです、IPアドレス

 つまり、2の32乗個しか ありません。
 超大規模ネットワークになると、沢山の機器が繋がりますので、極力、無駄なくIPアドレス設計をする必要があります。

 すると、物理的に一対で接続されている場面では、2個しか使わないで済むように設計します。

 例えば、こんな IPアドレス設計になる。
 A1---A2 のような対となっていると想像頂きたい。

  • A1号機: 10.0.0.1 /30

  • A2号機: 10.0.0.2 /30

  • B1号機: 10.0.0.5 /30

  • B2号機: 10.0.0.6 /30

  • C1号機: 10.0.0.9 /30

  • C2号機: 10.0.0.10 /30

  • D1号機: 10.0.0.13 /30

  • D2号機: 10.0.0.14 /30

 変だと思いませんか。
 機器に付与された識別番号が飛び飛びです (1, 2, 5, 6, 9, 10, 13, 14)。

 ですが、最後の 8bit部分を 2進数で表記して、少し見やすく加工すると、こうなります。

1bitの隙もない。美しい・・・と思うのだけど

 IPアドレスの規則で、識別番号として使う際に "ホスト部" と呼ぶ所は、「全て0」と「全て1」は使用することができません。
 上記の表でいう赤色の数字は使えないのです。

 結果的に、青色の数字が使えるので、前述したような IPアドレスを付与することになります。

 一見、人間には不規則で居心地が悪いように見える数字は、インターネットの世界から見たら全く無駄がない効率的な数字になるのです。
 この洗礼された 0, 1 の並びが素敵だ。

 更に、こんな 1[bit] 単位の設計を行なう人の作業も、これすなわち
 アート = 技術
と言っても良いのかな、と思うのでした。

引用元:英和辞典 weblio より

 ひょんなことから灯火さんとご縁ができまして書いてみました。
 美術関連は明るくないのですが、アートと聞いて 0, 1 デジタルデータや数式、幾何学などが思い浮かんだので、そっち系でも良いかなと思った次第です。

 休職する前には、こういう投稿企画に参加するなんて想像すらできなかった。良いきっかけを頂き、ありがとうございました。

 [今回参加した企画] 概要と詳細リンク

「灯火ArtWeek」 開催概要

・期間:11/15(金)~11/22(金)に投稿されたもの
・投稿スタイル:フリースタイル
  「 #灯火artweek 」だけつけて、投稿をお願いします!

引用元:https://note.com/tomoshibi_will/n/n909bada52903


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