ビル・ゲイツが行うThink Weekを体験した感想
こんにちは! Aoneko( @blue_cats03)です。
普段は「Aoneko Lab」というサイトに記事を投稿しています。
今回は、Think Weekについて綴っていきたいと思います。
Think Weekは、Microsoftの設立者であるBill Gatesが一年に一度実践する「Think(考える)」を強化するための習慣です。
「シンク・ウィーク」は、1~2週間、一人で書斎にこもり、外部との連絡を一切断ち、ひたすら本や資料、論文を読む週間です。
「シンク・ウィーク」を実践する際の留意点として、「Reading Week(読書週間)」ではなく、「Think Week (考える週間)」であるということです。
本来は、外部との連絡を一切断つことが求められますが、筆者は仕事の都合上、最低限の連絡だけは取れる状態で「Think Week」を実践しました。
「Think Week」を実践する中で意識した点としては、漠然と読書をするのではなく、常に「なぜこうなるのか?」という問いを持ちながら読むことを続けました。
思索を巡らせ、また新たな問いを見つける。これを繰り返した1週間でした。
Think Weekを体験して得たもの
Think Weekを通じて、1) 論理的な思考が強化でき、2) 各作業における集中力が増し、3) 時間の使い方が上手くなったと思います。
1. 論理的思考力の強化
昨今、IT化の進展で、私たちの生活は格段に便利になりましたが、同時に生活パターンが単純化されて、物事を考える習慣が少なくなったと感じております。この1週間、考えながら読書をしていったことで、論理的思考力が強化できたと思います。
また、読書をする際、インプットするだけではなく、重要と思われる箇所に線を引き、気づいたことをメモしていくというようなアウトプットも意識しました。
良書を精読吟味することで、ビジネスパーソンとしてのバックボーンを形成する糧になったと感じております。
2. 集中力の強化
Think Week中は、毎朝、一日のタイムスケジュールを設けて、それに従って「読書」と「考えること」を続けました。
一日に達成したい目的を掲げて、ある程度のタイムプレッシャーを感じることで集中力が増すということを体感しました。
また、ただひたすら机に向かうだけではなく、一定の間隔で休息を取ることで、集中力を維持することができました。
これは、Think Weekを終えた普段の生活でも活用できるので、継続して目標設定、タイムプレッシャー、適度な休息を使って、集中力を高めていきたいと思います。
3. 時間の使い方
Think Weekを行う中で、自分の考えや行動について深く省みること(内省)が多かったので、自分が何に対して興味関心を持つのか、その傾向を改めて知ることができました。
Think Week中は、インターネットもほとんど使用しませんでしたので、自分自身が「本当に必要とするもの」について深く考えることができ、そのことによって、自分が必要ないなと感じたものについてはバサッと切り捨てることができるようになりました。やらないことを明確に決めることによって、自分の時間が増えたことは、Think Weekをして良かった点の1つです。これまで盲目的にしていたネットサーフィンもしなくなりました。
また、筆者は登山が好きで、日本にいるときにはよく山に登ることが多いのですが、自分自身を内省したり、インターネットから離れて無心になれるところはThink Weekも登山も近しいところがあります。
無心になり、考えにふけることで、いくつか自分の中で、こうしようという事が決まりました。
Think Weekを通じて1週間で36冊読破
Think Week週間では、会社経営に関する書籍をメインに読み、論文も合わせると、1週間で36冊読むことができました。1日5冊ほど読めた計算になります。
単に読むだけではなく、「Think(考えること)」が大切ですので、書籍・論文を読みながら「なぜこうなるのか?」という問いを常に持ちながら読むことを続けました。
36冊読んだ中で、筆者が印象に残った(勉強になった)書籍を3冊紹介します。
「Less is More(少ない方が豊かである)」は、20世紀に活躍したドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエが残した言葉ですが、私はこの考え方がとても好きで、『The Power of Less』のタイトルを目にした時にピンときて、手にとってみました。
自分自身の大切なことだけに集中するための方法が記載された一冊です。
マインドフルネスに近い考え方かなとも思いました。
『コーポレートファイナンス実践講座』は、実務の経営で使えるファイナンスの知識が一通り網羅されている書籍です。コーポレートファイナンスに関することが体系的にまとめられており、これまで抜け落ちていたファイナンスの知識を補うことができました。
『リーン・スタートアップ』は、新しいサービスを作り出す際に求められるマネジメント手法について学ぶことができました。試行錯誤型の経営戦略は、スタートアップには必要不可欠ですが、大企業の経営戦略にも活用できる点が多々ありました。汎用性の高い書籍です。
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