
昼下がりの、深大寺・神代植物公園
先週末のこと。平日の労働にクタクタになりつつも、植物園訪問や多肉植物の世話をしているうちに、少しずつだけど確実に体調が良くなっていた。そこで、少し足を伸ばして神代植物公園に行くことに。新宿から電車とバスを乗り継いで約40分。調布市に位置する神代植物公園には、14時過ぎに到着した。入園料、なんと五百円。破格。
以前行った江東区の夢の島熱帯熱帯植物館は温室がメインの植物園だが、神代植物公園は屋外にも植物がたくさんある。植物公園のすぐ近くには深大寺があり、周辺が全体的に観光地のようになっているため、1日たっぷりと時間がある時に行くのがおすすめである。
秋は薔薇と菊がフィーチャーされるようで、ものすごい量の花が咲いていた。
芝生広場につつじ園、雑木林や大温室など、見どころがたくさんありすぎる。とにかく緑に癒されたかったので、大温室を見てから雑木林に向かうことにする。
大温室はその名の通り大温室だった。ランやバラ、乾燥地帯の植物や熱帯の植物など、種類ごとに区分けされている。熱帯のエリアは蒸し暑く、乾燥地帯のエリアは風通しがよく、ランの部屋は気温が低め。それぞれ異なる植物の適切な環境を体感しながら鑑賞していくのは、とても楽しい体験だった。

手前にちらほら咲いているのはバラ



珍しい植物です

温室内のエリアが割としっかり分かれていることによって、植物の種類や生息地に自然と思いを馳せながら見ることができる。植物に興味がない人も飽きづらい構成になっていると思う。
温室を出ると、目の前にばら園が広がっている。ばら園には、味のある石像が点在している。この植物園でいちばんのお気に入りはこれらの石像たちかもしれない。


かなり大きい
温室を出て、ばら園を進んだ先には、キッチンカーが止まっている。ちらっと見ると「バラソフト」。これは食べるしかないと思い、一つ購入。味は、うん、バラです。変わり種ソフトでいちばん美味しかったのって、あおさソフトかもしんない。閉園時間は17時、あまり時間に余裕がなかったので、バラソフト片手に雑木林に向かうことに。

雑木林は、本当に一面こんな感じ。鬱蒼として人の手があまり入っていない(とはいえ植物園なので手入れはもちろんされてる)ところが、とても好みだった。

園内を一通りざっと見ると、約1時半くらい経っていた。いや、余裕で一日いれる。ていうかまだまだいたいんだけど、せっかく遠出したので深大寺もひとめ見たいと思い、ここで切り上げる。次回来訪時の楽しみを残しておく。
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深大寺は、神代植物公園の深大寺門を出て5分くらい歩いたところにある。門前町のお土産屋さんは大体16時くらいには帰り支度を始めていた。にもかかわらず、かなり多くの人が観光や散歩をしていた。

深!大!寺!
深大寺で何がいちばん印象的だったかというと、お寺でもなく、お土産屋さんでもなく、間違いなく水だった。境内に小川が流れており、鯉が泳いでいる池もあるのだけど、とにかく水がめちゃくちゃ綺麗。見ているだけで心が洗われた。
水は滞るとどんどん腐っていく。人が行き交わなくなると荒廃していく。だから循環って超大事だと思ってるんだけど、まさにそれ。常に綺麗な水が流れてるから、神聖な神社がより一層清々しく感じられた。
最後に、早めの夕飯に、天ぷらそばと餅を食べて帰宅。少し足を伸ばしたお出かけだったけど、長時間の電車やバスの移動が小旅行のような気持ちにさせて、かえって気分転換になった。良い休日だった。

