Photographing With, Vol. 8: Sigma 30mm f/1.4 DC HSM Artで散歩
こんにちは!Stroll & Snaps のリッキーです。
日常の中で出逢った魅力を撮ってます。
今日は、先日のクラッシュ&修理から復活してきたSigma 30mm f/1.4 DC HSM Art について書きます。有名な「ダカフェレンズ」の後継機種だそうです。
撮影勉強中のノービスが散歩で持ち歩くのにどうか?という視点から見た感想なので、高度な内容ではありません。おてやわらかに。
機材の質感
がちっとした頑丈な質感のレンズです。 重量は435g。小柄なわりに重量感あります。付属しているレンズフードをつけるとカッコいいです。
バレルの素材は、熱に対する安定性の高い複合材料 TSC(Thermally Stable Composite)とのこと。 樹脂なので金属のような冷たさが左手に伝わってくることはありませんが、見た目「合金製かな?」と思わせる硬質感があります。マットブラックの仕上げの滑らかさが上質感を醸し出しています。
オートフォーカス
HSM(Hyper Sonic Motor)によるオートフォーカス、静音&高速です。 フルタイムマニュアルフォーカス(Full-time Manual Focus Override)なので、「オートフォーカス後にマニュアルでピント位置をちょいといじってみる」ってなことができます。
いまひとつなのは、「え?ここで迷うか?」と、予想外のところで迷うことがある点です。
手ブレ補正
Sigma 30mm f/1.4 DC HSM Art には、手ブレ補正機能はありません。また、リッキーの EOS Kiss X8i には、ボディ内手ブレ補正機能はありません。さらに、リッキーの手には、ピシッと静止して手持ち撮影できるような研ぎ澄まされたキレはありません。
ところが。
この 30mm f/1.4 DC HSM Art、まるで手ブレ補正機能があるかのように、なぜかほぼ手持ちで使えます。
f/1.4までいける(=シャッタースピードを確保しやすい)&被写体を大々的に拡大するレンズではないから.....でしょうか。リッキーの手でもけっこう止まって見える画になります。三脚かつがなくてもいけます。
※手持ちで撮影。
USB DOCK
ファームウェアの更新にはUSB DOCKが使えます。快適です。
30mm f/1.4 DC HSM Art のレビューでわりと見かける「前ピン」という状況も、USB DOCKで補正できます。
リッキーの30mm f/1.4 DC HSM Art も当初やや前ピン傾向だったので、USB DOCKで補正しました。
単焦点レンズの場合、撮影距離4領域について1領域ずつ手作業でピント調整していきます。要領がわかれば作業内容自体は難しいものではなく、DIY感覚で取り組めます。
なお、先日のクラッシュ&修理で、この前ピン傾向がほぼ解消された模様。オートフォーカシングの精度が圧倒的に良くなって帰ってきました。
焦点距離30mm(35mm判換算48mm)ってどう?
APS-C用30mmレンズは、35mm判換算48mm。標準域のレンズ、ということのようですが、広角に長けてないリッキーには、これでも「広い!」感あります。
このレンズは、「0.3~2mくらいの範囲内にばっちり撮りたいものがある」って時に本領を発揮するようです。単純に「遠景を撮りたい」っていう場合には、わざわざこのレンズを使うよりも、標準域のキットレンズ(Canon EF-S 18-55mm f/4-5.6 IS STMあたり)の方がフィットするような気がします。
※ Sigma 30mm f/1.4 DC HSM Art で撮影
描写の質感
目の覚めるようなキリッとしたピント面がすてきです。背景が入ったやや写実的な画になります。絞りを開ける方向で明るく撮りたいレンズです。f/1.4までスッといける余裕がgoodです。
実際の光景には存在しない色味が、リッキーにもわかるレベルで画像に現れることがあります。例えば、下の画の電車や道路標識柱の輪郭部分をみると青くなっています。
データ
さんぽフォトグラフィーの時にちょっと気になるデータをあげておきます。
焦点距離 30mm
開放絞り値 F/1.4
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 1 : 6.8
重量 435g
フィルター径 62mm
リッキーにとって魅力のレンズか?
Sigma 30mm f/1.4 DC HSM Art。単焦点レンズ。APS-C機専用。35mm判換算48mm。いわゆる標準画角。対角画角で50°くらいの範囲が画面に入ってきます。
Social Distance をとった印象の被写体&やや写実的な背景。
リッキー的には、ごまかしの効かないやや手強いレンズかも(笑)
しかしながら、その分、自分の未熟な撮影技術の中で撮り方を考えることになります。小粒のレンズながら学びがあります。
シャキっとしたシャープなピント面。f/1.4の明るさ。強みを活かす方向でじっくり付き合っていきたい、味のあるレンズです。
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