ふるさと納税でボードゲームを
ふるさと納税の返礼品において、現状でボードゲームがどのように使われているかを調査し、今後の発展性を考察する。
調査元サイト
【楽天市場】ふるさと納税 ボードゲームの通販 (rakuten.co.jp)
ボードゲームの返礼品 検索結果 | ふるさと納税サイト「ふるなび」 (furunavi.jp)
現在の状況
工芸系遊具
古くから土産物である木工品が多くを占めており、中でも高価な碁盤、将棋盤、将棋駒が多い。やはり伝統の重みを価格に感じる。
ところでこれは、…どうみてもジェンガですね。
(いやまぁ、ゲームのアイデアに著作権はないから、問題はないですけど)
ご当地かるた
岐阜県岐阜市 岐阜あるあるカルタ(ゲーム2種セット)18,000円
ご当地カルタものの出店がけっこうある。そこそこお安い価格帯も多く、ちょっとヨソのカルタを遊んでみようというときによいかも。
しかし、世間にこれだけしかご当地カルタがないとも思えないので、もっと増えてもいいジャンルと思う。
オリジナルゲーム
岐阜県多治見市 美濃焼ボードゲーム モザイク 30,000円
オリジナルゲームで、地元の工芸品を使っていて、
ゲームマーケット出店歴もあるというツワモノが、地元の創業グランプリをとって制作・販売しているのが特色。
広報も充実していて、ボードゲームと地元産品をかけあわせて、市場で戦う強い意志があってよい。
神奈川県相模原市 Moti NO REVERSI 和久井城合戦ゲーム 26,000円
ふるさと納税でウォーゲームを? と一瞬、個人的に興奮したが、ゲーム内容はゲーム版を自在に動かせるオセロ様のゲームのようです。
神奈川県平塚市 ライフ・リテラシーゲーム 50,000円
私家版の人生ゲームでは…
価格の割にはコンポーネントに微妙な感じはある。政経ゲームでコンペ企画を押し切った点が凄い。
沖縄県恩納村 CHANGE FOR THE BLUE 400,000円
滞在講習付きとはいえ、このゲームに最大40万の値付けをした勇気を称されるべき。…よっぽど税金対策したい人以外、選ばないと思うんですけども。
東京都中野区 カードファイト!!ヴァンガード 20,000円
※2024年現在は取り扱い終了した模様。
知名度でいくと、やっぱり東京の業者は強いなーと感じさせる告知。
HP内の一文は、多くの制作者に希望を与えるのではないか。
ゲームカフェ体験
三重県亀山市ボードゲームカフェ「クリプトメリア」1日利用券 15,000円
茨城減つくば市ボードゲームショップ「FLYER」 4000円券 14,000円
福井県敦賀市「ヘクス・イン・ゲームス」1日利用券 12,000円
日本のウォーゲーマーにとって、一度は行ってみたい店ことヘクス・イン・ゲームスもやっているふるさと納税。
ふるさと納税は地元民は使えないため、近郊から人が訪れやすい地方、もしくは完全に「その店に行く」という目的性のたかい店が、需要にマッチしたものになると思います。(都心部の店はメリットがあるのか微妙)
買い手のメリット・デメリット
買うメリット
ふるさと納税は2000円を超えた部分が払っただけ住民税を減じる制度です。よって、本体価格が2000円以上であれば、お得になる。
いいかげんな取引をされる危険性が、自治体を間に挟むことで減少する。
買うデメリット
後で住民税の軽減という形で返ってくるとはいえ、返礼品の金額は3割まで、また事務手数料や送料を込みで自治体負担が5割までとなっており、単純に支払う額は普通の流通で手に入れる3倍以上になる。
低所得者は住民税も少ないので、枠が少ない。
売り手のメリット・デメリット
売るメリット
自治体に手続きを通すだけで、自前でECサイトを構築したり、登録しなくてもよい。
自治体の認知をうけ、広報面でサポートが得られる可能性がある。
売るデメリット
いつ降ってくるわからない搬送作業、繁忙期がふるさと納税の終期に集中する可能性がある。
そもそも手続きが面倒。
市場価格の3倍になる値付けが出るので、値段でドン引かれやすくなる。
これからのふるさと納税とボードゲーム
価格でいうと、節税で得する部分が大きい高価格帯(5000円~10000円前半)のオリジナルゲームは登録する余地がある。(が、支払額も増えるから個数は出ないかもしれない。手間の割に微妙かも)
ご当地系の軽い(2000円~3000円くらいの)ゲームはもっと各地にあるはず。ボードゲームをふるさと納税のいちジャンルにするくらいジャンジャン登録がほしいところ。
【2024年版】体験チケットのふるさと納税おすすめランキング|ふるさとチョイス - ふるさと納税サイト (furusato-tax.jp)
体験型で日付限定型のチケットを売っていることが結構ある。
府中刑務所プリズンツアー、沖縄NAHAマラソン出走権、ノーザンファーム見学会…人気のものは、こんなのその地域が有利すぎて卑怯だろ、というくらいおもしろそうだ。
ボードゲームカフェでも、単純に場所提供権でなく、付加価値の高いイベント(大規模な大会や、有名デザイナーを呼んだイベントなど)を開催することはできないだろうか。
ボードゲームには、地名がタイトルになったご当地性の高いものも多い。その地域の特性を広く知らしめるのに、非常に有効な存在のはず。
肉や酒や魚や果実に、ふるさと納税を独占させておくのはもったいない。
われわれは、もっと税金と制度を利用して、遊んでもいいではないか。
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