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石と地球

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鉱物と地理についての考察
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リラと十字の光___シデライト・イン・クォーツ、スターブラリークォーツ、ミルキークォーツ

リラと十字の光___シデライト・イン・クォーツ、スターブラリークォーツ、ミルキークォーツ

インスタの方に書きましたが、こちらのシデライト・イン・クォーツの作業をしている時、宇宙の彼方の強い光が見えたことがありました。

それはとてもはっきりしたビジョンだったので、何だろうと考えてみたり調べてみたりしたのですが、生命の源と言われる惑星リラの光かな...と。

ちょうどその時リラが竪琴を意味することを調べていました。

リラはスターブラリークォーツのグリフでも登場します。

側面にまたがる

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地球の鼓動とクリスタルの嘆き

地球の鼓動とクリスタルの嘆き

トンガの大噴火の後、在庫がたくさんあるのにロシレムが急に欲しくなりました。

トンガの噴火は海底火山の噴火。陸地よりも深い海のプレートなので、もしかしたらロシレムのように古い時代の地球の活動を思い出すようなことがあったのかもしれません?

インスタにも少し書きましたが、ポリネシア美術が好きで、あの辺りの民芸品や文化がとても懐かしく感じられます。

ポリネシアから日本には大昔にたくさん人が流れて来て

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シリウスアメジスト__オーロラとREGROWTH

シリウスアメジスト__オーロラとREGROWTH

シリウスアメジスト REGROWTH ケニア産

インスタでの話ですが、シリウスアメジストもスターブラリークォーツからホワイトアメジストへの流れに関係あるのではないかと書きましたが、やっと繋がりが見えて来ましたので、タイトルや商品説明を加筆しました。

タイトルを変えるような事態はほとんどないので、私的には前代未聞というか...ようやく気付いたという感じです。

以下が追加したものです。

昨日シ

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ピンクアメジストと木星1 水瓶座の時代の到来 2021.4.21.

ピンクアメジストと木星1 水瓶座の時代の到来 2021.4.21.

ピンクアメジストが気になってずっと集めているのですが、右側のスフィアが来た時に驚きました。

驚いたというか、軽いショックで。イメージと違ったんですよね。

今はこんな状況なので、新しい石が入りにくく、海外のセラーさんから仕入れているのですが、初めて見た時「なんて素敵な石!」と早速注文して、届くのを今か今かと待ってました。ここまで期待に胸膨らませて待つのは珍しいことでした。

とってもラブリーな色

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ロンドゥクォーツの登場 1

ロンドゥクォーツの登場 1

何だかブログばかり書いてたので、すっかり後回しになってしまいましたが、2021年大注目だったロンドゥ・クォーツ。

パキスタンはギルギット・バルチスタン州のRoundu地区にあるStak nalaという場所から採れるサルファー・イン・クォーツです。

サルファー(硫黄)だけでなく、スモーキークォーツやミルキークォーツ、クローライト、アンフィボールなども入っている成分多めな水晶です。

と業者は言っ

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ロシアンレムリアンとプレートテクトニクス 4

ロシアンレムリアンとプレートテクトニクス 4

恐竜にエコロケーションがあったかどうかはわかりませんが、エコロケーションはコウモリなど鳥類に多いので、恐竜も同じような機能を持っていたとしてもおかしくありません。

イルカやクジラは哺乳類ですが、恐竜よりも前に魚竜という恐竜の一種が誕生してて、イルカの収斂進化と言われています。収斂進化とは、別の類の生き物なのに同じ進化をした生き物という意味です。系統は違うけど、同じ能力や機能を持っている、見かけも

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ロシアンレムリアンとプレートテクトニクス 2

ロシアンレムリアンとプレートテクトニクス 2

パンゲア大陸というのは、現在の地球地図が出来上がる前の、全ての大陸が一つになっていた超大陸の時代のことです。地球は大陸が何度もくっついたり、離れたりを繰り返していると言われています。

わかりやすく考えると、私は全ての大陸が一つになった超大陸のパンゲアから、今の世界地図の地形になる過程で、一般的な水晶は形作られたのかなと思ってました。

大陸が大移動するので、その前からある水晶はちょっと想像出来な

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ロシアンレムリアンとプレートテクトニクス 1

ロシアンレムリアンとプレートテクトニクス 1

ロシアンレムリアン
久しぶりの登場です。

商標の関係でロシアンレムリアンと言えないのですが、こちらはロシアの業者さんから届いた本物のチェリャビンスクのUshniy産の水晶。ロシレムと言いましょうか。

Stone marbleでのロシレムのお取り扱いは、透明な原石を2点、2018年だったと思います。

それ以来入荷してなくて、小さな原石をマイコレにしてたりしたのですが、モンドクォーツが入って来た

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ヒマラヤ山脈と水晶 5 チベットと日本

ヒマラヤ山脈と水晶 5 チベットと日本


チベット高原

ヒマラヤ山脈とトランスヒマラヤについて調べていたら、面白い文献を見つけました。

前回のインダス・ツァンポ縫合帯やトランスヒマラヤについての地理的説明は、こちらの文献を参考にしました。

チベット高原には地学上解明されていない謎があるそうです。

中国チベット高原の地球科学的考察

チベット高原

チベット高原 チベット高原は平均5000mの高度を持ち,広大で極めて平坦である。そ

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ヒマラヤ山脈と水晶 4 テチス海とトランスヒマラヤ

ヒマラヤ山脈と水晶 4 テチス海とトランスヒマラヤ

中国南部は広大なカルスト地形のあるエリア。

中国南部沿岸にある広西チワン族自治区の桂林市(上図の中国南部)はカルスト地形で生まれたタワーカルストがありますが、山水画や水墨画のような景色です。

桂林市

不思議ですよねえ、山がこんなに急峻に直立しているのは。

この幽玄さは、私のシリウスのヴィジョンでもあります。

カルスト地形は石灰岩が雨水や地下水によって溶け、浸食を受けて出来上がった大地。カ

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ヒマラヤ山脈と水晶 3 両剣水晶とテチス海

ヒマラヤ山脈と水晶 3 両剣水晶とテチス海

カイラスクォーツやメルクリスタルをリリースしてから、産地のヒマラヤに強烈に惹きつけられています。

少し前からチベタンクォーツの魅力に衝撃を受け、その流れでカイラスやメルの場所も気になり始めました。

チベタンクォーツは、炭素が入ったダブルターミネーション
炭のようなインクルージョンがあるのに、透明度が異常に高く、そして両剣水晶なのです。

産地を調べると

カイラス山の北東にある湖周辺が原産地で

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ヒマラヤ山脈と水晶 2 カイラスとメルー

ヒマラヤ山脈と水晶 2 カイラスとメルー

カイラスという言葉の響きに、傷や医療のイメージがあります。
語源は不明で、サンスクリット語で水晶を意味する「ケーラーサ」に近いと言われています。

カイラスにはキロンとイメージが重なります。
キロンは傷と癒しを司るホロスコープの星。

不思議に思って検索してみると、カイラス山への入り口に、ネパール国境沿いの町「キロン(Kerong)」という地名があるのです!

何という偶然でしょう(笑)

綴りは

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