【子ども】人生の分岐点、迷ったらGO!(中学生のハローワーク2021年4月)
新年度スタート!初回は2本立てで、私、えりか先生の話を聞いてもらうことに。もう何年も顔を合わせて活動してきたけれど、環境の一部となったり世界と子どもをつなぐ役目に徹したりしてきたので、実は、彼らは私のことをよく知らない。
先生ってどんな仕事?
前半は、私が経験してきた「小学校の先生」の仕事の話。どんな仕事があったかな?とメモに書き出すと、あるわあるわ・・・多様すぎる仕事の数々。それを5つに分類して、
・子どもに関すること
・保護者に関すること
・地域に関すること
・自分に関すること
・校内に関すること
のそれぞれについて話すことにした。辞めた私が、やりがいや素晴らしさを伝えると嘘臭くなるので、淡々と「この仕事は好きだったな~」「この仕事は嫌だったな~」と話を進めていった。「自分に関すること」が仕事になるのは、教師がクリエイティブな仕事であることの証明かもしれない。ピアノやマット運動の練習も、水彩画も演劇もバドミントンも、読書も料理も仕事。
子どもたちの反応は「ふーん」という感じだけれど、それでいい。先生や親がすすめた職業は、大抵の場合、選択肢から外されてしまうから。良いとも悪いとも言わないで、できるだけニュートラルな状態で話しておきたい。
ただ、最後の話題に「こんな人におすすめ」を加えておいた。選択肢に入れようかなって思った子が、自分自身について考えるヒントになればいい。
人生の分岐点
後半は、私が経験してきた分岐点を一緒にたどってもらう時間にした。私のことを知ってもらうと同時に、私は彼らのことを知りたい。先生と子どものコミュニケーションは循環しているのが健全だと私は思うし、そういう授業を目指したいと思う。
究極の選択だったなと思う出来事を、4つ厳選した。中3の進路選択のときのこと。夫と付き合うことになったときのこと。教員を辞めたときのこと。不妊治療に舵を切ったときのこと。
どっちを選ぶ?を発表してもらうと、意外な答えや、中学生とは思えないくらいしっかりと裏付けされた答え、なんとなく選んだ答え、いろんな考えが聞けた。
迷ったらGO
優柔不断な私は、後悔しまくりの選択をすることもあるし、選択することもしないで、ただ時間が過ぎていった・・・なんて情けない経験もある。でも、ここぞというときは、思い切って突き進む方を選んできたと、自信を持って言える。
結果が伴わず、いばらの道だったこともあった。けれど、振り返ってみれば、やはり最善の選択だったと思えるもの。だって、今、その選択のおかげで幸せに生きているんだから。小学校教員時代、同僚からもらった「迷ったらGO」の言葉。これを、今度は私が子どもたちに贈りたい。
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えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。
小学校教員を経て、現在は放課後等デイサービスで障害児支援にあたりつつ、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍中。
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