【2024年ドラフト評価】読売ジャイアンツ編
こんばんは。鉄太郎です。
この記事では2024年ドラフトにおける、読売ジャイアンツの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m
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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2024年ドラフト】読売ジャイアンツ:補強ポイントと指名予想
⓪ドラフト評価
読売ジャイアンツ:78点
①どれだけ良い選手を指名できたか?30点/40点
1位:石塚裕惺 遊撃手 花咲徳栄高校 S評価
石塚選手は俊足強肩強打の三拍子揃ったショート。右打者では非常に速い一塁到達タイム、安定したスローイングを魅せるショートの守備、木製バットでも変わらず国際大会で結果を残す打撃と全ての面において非常にレベルが高いです。
2年生以降90打席ぐらいに立って打率.500 長打率.900、3年生時に50打席立って三振0とかいう異次元のスタッツを残しているバッティングが特に素晴らしいです。ボール球を振らず全く三振しない選球眼、逆方向に長打を打てるパワー、木製バットでも芯で捉えられるコンタクト力と打撃センスが溢れていて文句のつけようがないですね。
大学日本代表との試合では間違えて大学生の上位候補が高校代表に紛れ込んだのかな?と思うパフォーマンス。DeNA2位指名の篠木選手から右中間へ二塁打を放った打席には痺れましたね。
金丸選手だけは止めて!と言ったものの石塚選手inジャイアンツもライバルチームのファンからしたらマズいです。こんなんもう坂本勇人やからね笑。門脇選手、泉口選手、浦田選手が競うショートに再来年から加わってもおかしくないと思いますね。浅野選手ルートです。
2位:浦田俊輔 遊撃手 九州産業大学 B評価
浦田選手は俊足巧打好守の三拍子揃ったショート。50m走5秒8の俊足で大学58試合で通算39盗塁、遠投117mの強肩による範囲の広大な守備、優れたコンタクト能力で大学通算打率.394を誇るバッティングとまさに即戦力です。
とくに今年に入ってからの成績は凄まじく、春と秋の2期ともに打率4割超えOPS1.000超えで福岡六大学リーグMVPを連続受賞。小柄ながら打てるショートストップへ進化した直近の成長速度が著しい選手、ジャイアンツが好きなタイプです。
チーム的には補強ポイントのショートにハマる選手で、24番目まで残してくれてどうもありがとうでしょう。見逃した阪神が後悔する羽目にならなきゃいいのですが・・・。来年からジャイアンツのショートのスタメンを争えるレベルの選手だと思います。
3位:荒巻悠 三塁手 上武大学 C評価
荒巻選手は打球の飛距離が自慢がの内野手。スイングスピードが150㌔台中盤という恐ろしく速い選手で、当たれば逆方向にもピンポン玉のように飛んでいきます。守備はサードやファーストがメインでこの秋はセカンドを守りました。
こちらも4年生時にグッと伸びてきた選手で大学通算ホームラン8発のうち5発が今年になってから。関甲新リーグで春.852、秋.833の長打率を記録しました。OPSではなく笑。プロでもバット1本で戦えそうな選手です。
こちらは事前予想記事で触れていた、1軍の層を分厚くするサード・レフトの2番手補強に値する指名でしょう。坂本選手をベンチに置く際に出せる左の強打者。折り返し方式による24番目25番目の連続指名は野手を指名するのに打ってつけと申しましたが、その通りになりましたね。
4位:石田充冴 投手 北星学園大学付属高校 D評価
石田選手は角度のある最速149㌔のストレートを投げる長身右腕。とにかく身体能力が高い選手で長打力のあるバッティングも凄いとのこと。北斗の拳のキャラにちなんだジュウザという名前がカッコいい好素材です。
高卒投手の目利きに定評のあるジャイアンツ。水野スカウト部長が高卒投手で1番の評価をしたと言っていましたから将来が楽しみですね。
5位:宮原駿介 投手 東海大静岡キャンパス B評価
宮原選手は最速153㌔のストレートが武器の左腕。主な変化球はスライダー、カットボール、チェンジアップ。大学日本代表合宿で出力の高さを見せて評価を上げた投手です。
この秋シーズンは6試合先発で53.2回投げたスタミナがあるので、将来的には先発を任せたい選手ですが、最初はリリーバーからスタートでしょうか。課題の制球力が向上すれば間違いなく戦力になりそうですね。
支配下の若手左腕がいなくなったタイミングでぴったりハマるサウスポーを指名。宮原選手も5位まで残っていたことが不思議な選手で、優勝するといい流れが来るのかな?なんて思ってしまいますね。
②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?25点/30点
A:高校生・大学生左腕→15点/15点
5位で大学生の宮原選手、育成5位で高校生の西川選手を指名。石田選手(21歳)、代木選手(21歳)が共に怪我のため育成契約になる状況でサウスポーのプロスペクトの補充に成功しました。一抜け気味の井上選手(23歳)に続く左腕は誰か?楽しみですね。
B:高校生・大学生捕手→10点/15点
育成1位で大学生の坂本選手を指名。高校生ではありませんでしたが、守備面を期待できる将来有望な捕手の指名に成功しました。今年2軍で主力を張った期待の山瀬選手もそろそろ1軍へ送り出したい中、いい指名になったと思います。
③補強ポイントを押さえられたか?20点/30点
A:先発投手→5点/15点
5位で宮原選手を指名。将来的に先発を期待できる投手です。次のポイントであるショートを重点的に補強したことで先発は後回しとなりました。金丸選手の抽選を外したので仕方ないですね。菅野選手が抜けそうですし、FA市場などで補強があるのではないでしょうか。
B:ショート→15点/15点
1位で石塚選手、2位で浦田選手を指名。今ドラフトで考え得る中で最高の補強になったのではないでしょうか。事前予想記事で坂本選手、岡本選手の事情を鑑みて三塁にも回せるような打撃が魅力の大型ショートを指名するのがいいかも、と言っていたら石塚選手を指名するし、怪我がちな吉川選手のバックアップまでケアできる二遊間タイプの浦田選手も指名するしで完璧ですね。
NPB歴代最強ショートの呼び声も高い坂本勇人の後継者に苦しむだろうと言われていた数年前。しかし2022年4位門脇選手、2023年4位泉口選手、2024年1位石塚選手・2位浦田選手。たった3年のドラフトでそんな心配も無用に。野手のスカウティングは外さないジャイアンツですし、嫌ですねえ笑。
④育成ドラフト加点 3/5点
1位:坂本達也 捕手 富士大 D評価
坂本選手は強肩が魅力の捕手。安定して二塁送球1.9秒台を記録するスローイングやインサイドワークの評価が高い守備型のキャッチャーです。50m走6秒1と脚力もあります。
山瀬選手の育成がうまくいっていることに触発されたような指名。打撃の強化を図って将来は甲斐選手のように成長出来たらいいですね。
2位:堀江正太郎 投手 文星芸大付属高校 D評価
堀江選手は最速147㌔のストレートを投げる長身右腕。カットボールの精度が抜群で将来先発として期待できる好素材ですね。大の巨人ファンで菅野選手がアイドルだったそうです。
3位:鈴木圭晋 投手 横浜創学館高校 D評価
鈴木選手は最速147㌔のストレートを投げる右腕。高校3年生時は救援として投げていました。プロで更に出力を上げてリリーフとしての台頭を期待したいですね。
4位:吹田志道 投手 弘前学院聖愛高校 D評価
吹田選手は最速144㌔のストレートを投げる長身右腕。エクステンションが非常に長い球持ちの良い投手で、プロ仕様の身体になった時が楽しみな選手です。
5位:西川歩 投手 山村学園高校 D評価
西川選手は最速147㌔のストレートが武器の小柄なサウスポー。コースへの制球良し、牽制やフィールディングも良しで完成度の高い投手。変化球を磨いて目指せ石川選手。
6位:竹下徠空 一塁手 明徳義塾高校 D評価
竹下選手は高校通算18発の長打力がウリのファースト。名門明徳義塾で1年生秋からクリーンアップを務めました。馬淵監督曰くこれまでの教え子の中で1番飛ばす選手とのこと。とにかく打ちまくって支配下を勝ち取ってほしいですね。
⑤指名の感想
以上読売ジャイアンツの指名を振り返ってまいりました。
金丸選手の抽選に敗れたものの、2球団競合に勝って石塚選手の交渉権を獲得できた。今年はこれだけで成功でしょう。思い返せば坂本選手も外れ1位でした。ドラフト全体でもポイントを押さえた指名ができ、フロント陣は大満足ではないでしょうか。
ドラフト後の支配下選手の数は投手30人・野手31人の合計61人です。今年はFA選手獲得がありそう。投手・野手ともに補強と育成の両輪を回して来年こそ日本一を!というオフシーズンになりますね。
それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2024年ドラフト評価】総集編でまたお会いいたしましょう。
鉄太郎でした!
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