【2023年ドラフト評価】横浜DeNAベイスターズ編
こんばんは。鉄太郎です。
この記事では2023年ドラフトにおける、横浜DeNAベイスターズの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m
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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】横浜DeNAベイスターズ:補強ポイントと指名予想
⓪ドラフト評価
横浜DeNAベイスターズ:63点
①どれだけ良い選手を指名できたか?20点/40点
1位:度会隆輝 外野手 ENEOS A評価
度会選手は天才的なバッティングが光る外野手。父親は元ヤクルトの度会博文さん、横浜高校で活躍してプロ志望届を出すも指名もれ、ENEOSで走攻守レベルアップして2022年の都市対抗では打率.429・4本塁打の大暴れで橋戸賞、打撃賞、若獅子賞の三冠。以上のようにスター性が抜群の選手です。
高校時代はセカンド、直近のDeNAとの練習試合では要望通りサードを守ったようにユーティリティ性もある選手ですが、プロでは基本的に外野手でしょう。まだ21歳と伸び盛りの年齢ですからセンターとか守れるように成長できたら鬼に金棒ですね。
予想記事でベイスターズにオススメした選手が来て嬉しいです。太陽のように明るいキャラクターはチームにフィットするはず。投手・野手ともに欲しかったDeNAですが、競合クラスの大学生投手よりも度会選手を優先した形。それが良かったかどうかは5年後ですね。
2位:松本凌人 投手 名城大学 B評価
松本選手は最速153㌔の直球を誇る右のサイドハンド。変則なフォームから癖のあるストレート、スライダー、カットボール、シンカー等を投げ込む投手です。今年は先発した岩井選手に代わって、負けん気を前面に出すリリーフが目立ちました。
課題はコントロールとサイドハンドらしく対左打者でしょうか。ストロングポイントが明確な選手だけに、一つ一つ改善していけばプロで活躍できる投手だと思います。
タイプ的にはリリーフの投手。先発の方がニーズかと思っていましたが、19番目で残っていた大学生・社会人の先発候補は岩井選手ぐらいでしたので、彼を評価していないなら候補がいない状況。後ろの勤続疲労も気になりますし、臨機応変な指名だったのではないでしょうか。
3位:武田陸玖 投手/外野手 山形中央高校 B評価
武田選手は最速149㌔左腕&高校通算31本塁打の二刀流。広角に打球が伸びる打者としての評価の方が高いかと思われますが、プロではどうするのか非常に楽しみな選手です。
U18W杯ではリリーフとして3試合に登板して無失点、4番打者として4試合でOPS.819と優勝に大貢献。木製バットでも難なく打球を飛ばす姿は圧巻でした。
ベイスターズとしては外野手のプロスペクトを望んでの指名。現レギュラーが皆いなくなりそうな5年後に、度会選手と2人で外野を埋めて欲しいと願っているのではないでしょうか。
4位:石上泰輝 内野手 東洋大学 D評価
石上選手は遠投120mの強肩と50m走5秒9の俊足がウリのショート。3年春の入れ替え戦で巨人1指名の西舘勇陽選手から満塁ホームランを放ったのが印象的でした。今はコンタクトよりになっている打撃を3年生時の姿に戻せるかに注目です。
チームとしては昨年3位指名の林選手の二匹目のドジョウを狙った指名。スカウトのコメントも非常に似通っています。ただし林選手はセカンド本職の古き良きスピードスター、石上選手は強肩で振り抜くバッティングを持つサードっぽい選手なので将来描く姿は違うかも。とはいえ1年目の使い方は林選手と同じ感じだと思います。
5位:石田裕太郎 投手 中央大学 D評価
石田選手は優れた制球力で質の良い直球を投げる右腕。ストレート、スライダー、スプリットを上手く使って打たせて取るピッチングができるゲームメイク能力が高い投手です。
甲子園出場経験が無いながらも中央大学に入学して2年生で主戦投手の座を獲得。これは同期の西舘選手よりも早く、そこから6シーズンに渡ってチームを支えてきました。中央大学が東都一部で戦い続けているのは彼のおかげでしょう。
神奈川県横浜市生まれでファンクラブにも入っていたほどのベイスターズファン。先発投手が欲しいチーム事情とも合致したWin-WInな指名でした。
6位:井上絢登 外野手 徳島インディゴソックス D評価
井上選手はフルスイングから放たれる長打が魅力の外野手。高校時代には久留米商のギータと呼ばれていました。今シーズンは67試合で.312, 14本, 39打点, OPS998と大活躍。プロでどれだけ打てるか期待が高まります。
ベイスターズとしては外野手の補強を主目的としつつ、今年19試合守った三塁手としての起用まで考えた指名でしょう。宮崎選手と同じ順位・同じ年齢でプロ入りする井上選手が後継者になったら熱いですね。
②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?20点/30点
A:大学生左腕→5点/15点
3位で高校生の武田選手(将来は外野手?)、育成4位で大学生の庄司選手を指名。今永選手、石田選手の後釜としてスッと入るような選手の指名はありませんでした。
大学生投手が豊作といいながらも、サウスポーは武内選手、細野選手、古謝選手と1位級が多い他は数が少なかったため、ベイスターズとは縁がありませんでした。2位の松本選手のところで高選手に行けなかったか?ぐらいでしょう。
B:22歳以下外野手→15点/15点
1位で高卒社会人の度会選手、3位で高校生の武田選手、6位で独立リーグの井上選手を指名。支配下で25歳以下の外野手は梶原選手(24歳)ただ1人というマズい状況を一変するドラフトを敢行しました。
ただ単に外野手を埋めただけにならないように、それぞれ21歳、18歳、24歳と年齢をばらけさせつつ、違うポジションもできる選手を揃えたのは素晴らしかったと思います。
③補強ポイントを押さえられたか?20点/30点
A:即戦力先発投手→10点/15点
5位で大学生の石田選手を指名。上位で外野手とリリーフを抑えたことで先発候補は後回しになりましたが、5位で石田選手を取れたのは良かったのではないでしょうか。
上位で先発投手を取れなかったのか?という声もありますが、フロント的には小園選手(20歳)、徳山選手(24歳)、吉野選手(25歳)といった過年度の高順位指名投手たちがそろそろ出てきてくれないと困る、と考えているのでしょう。来年空いた先発陣に誰が入るのか、注目ですね。
B:右のショート→10点/15点
4位で石上選手を指名。右打者ではありませんでしたが、森選手(21歳)、林選手(23歳)の間に彼らと競うショートを加えることに成功しました。誰が開幕スタメンの座を勝ち取るのか楽しみです。
ベイスターズの支配下指名の野手3人は全員左打者でした。あんまり右左を気にしない編成のようです。牧選手という絶対的な右打者がいるので、どうということはないですが、数年後は左打者が多い打線となりそうです。
④育成ドラフト加点 3/5点
1位:高見澤郁魅 内野手 敦賀気比高校 D評価
高見澤選手は強打の三塁手。父親は元オリックスの高見澤考史さん。大きな身体を活かして将来のクリーンアップを狙います。
2位:清水麻成 投手 樹徳高校 D評価
清水選手は角度のあるストレートが武器の長身右腕。細身の身体がプロ仕様になった時が楽しみな投手。日常生活では全て左利きとのこと。
3位:小笠原蒼 内野手 京都翔英高校 D評価
小笠原選手は高校通算29発の強打がウリの一塁手。投げては144㌔を計測する強肩ですから、プロでは外野やサードも視野に入りそうです。彼も幼いころからベイスターズファン一筋の選手だったり。
4位:庄司陽斗 投手 青森大学 D評価
庄司選手は奪三振能力の高い大型左腕。威力のあるストレート、スライダー、チェンジアップとプロで活躍するサウスポーが持つスキルを標準装備。3年生秋に負った肘の怪我からの回復が順調であれば、早い時期に1軍に呼ばれるかもしれません。
5位:近藤大雅 捕手 専大北上高校 D評価
近藤選手は強肩がウリの捕手。投手として140㌔を超えるストレートを投げられるスローイングを武器に、並み居る捕手陣と競っていきたいですね。
⑤指名の感想
以上横浜DeNAベイスターズの指名を振り返ってまいりました。
3球団競合の末に度会選手の交渉権獲得。この稀代のスターをチームの中心選手として育て上げなければいけませんね。全体としては若手が全然いなかった外野手を大補強しつつ、宮崎選手の後釜も睨むドラフトでした。
度会選手・石上選手・井上選手はサブポジで三塁ができそうで、育成1位の高見澤選手は本職三塁手。陰ながら宮崎選手のバックアップ・後継者を考えた指名だったのが個人的に面白かったです。
ドラフト後の支配下選手の数は投手34人・野手33人の合計67人です。これには今永選手筆頭に去就がまだ不透明な選手も含まれています。FAや外国人の動向も合わせてオフシーズン注目のチームですね。
それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】福岡ソフトバンクホークス編でまたお会いいたしましょう。
鉄太郎でした!
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