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美術館と、最近の読書

今日は豊田市にある美術館へ。



ずっと楽しみにしていたエッシャー展!
豊田市美術館自体、とても好きな場所。

9月になったら行こうと決めていた。


入り口前。ひろびろしてる


美術館のなかも素敵


写真は撮影してOKだった。
展示室のなかも。
お言葉に甘えて、写真をたくさん撮る。

よく見ると柱の位置が違う


螺旋のリボンで描かれた絆


空間の歪みに吸いこまれそう



写実的な版画から始まって、幾何学模様をたくさん描いて、立体的なだまし絵になっていく。
錯視を体験できるコーナーもあって、ひとつひとつ見ごたえがある展示だった。


展示のあとはミュージアムショップへ。
いつも立ち寄りたくなる場所。
エッシャーのクリアファイルをふたつ買う。

レストランにも行きたかったけど、すごく混んでいたからあきらめる。
豊田市美術館は水面に浮かんでいるように見えて綺麗なのだけど、今は工事中だった。
奥には本格的なお茶室もある。
今日は暑くて、そちらも断念。
次に行く機会があれば、リベンジしたい。

高速にのって行ったら、工事中で大渋滞だった…
(行きも帰りも!)
それがほんとうに大変だったところ。
大学生のときは、電車を使って豊田市まで行ったことを思いだす。
工事渋滞がないときに、また車で行きたい。


そして、最近の読書記録。
まずは伊坂幸太郎さんの本。

殺し屋がたくさん出てくるエンターテイメント。
高級ホテルのなかで、6人の殺し屋に狙われる女のひとが逃げきれるかハラハラしっぱなしだった。

でも、最後はハッピーエンドになるはず、という確信があってハラハラしつつも安心して読めた。
終盤の展開は予想外で、すべてわかったあとに、もう一度読みかえしたくなる一冊。


2冊めは、小川哲さんの本。


『君のクイズ』が凄かったから、これも読んでみようと思っていた。
エッセイかな?と思わせる連作。
でも、間違いなく小説だった。

折に触れて小説家という職業について語られていて、胸に刺さる一文が散りばめられていた。
理知的な筆致が冴えわたる短編集。



3冊めはブレディみかこさんのエッセイ。

コロナ禍の英国の日常がリアルに綴られている。
暗いはなしが多いけど不思議と重すぎないのは、著者の視点があくまで公平だからだ。
世間が冷静に観察されていて、偏りがないぶん、リアルさがせまってくる。

どんなことが起きても日々は続いていくし、大変な状況下でも小さな救いはある。
その願いがタイトルにもこめられている気がした。



そして今再読してるのが、ミヒャエル・エンデの『モモ』!

最初に読んだのは、小学生くらい…?
灰色の男たちが出てきたことを知ってるくらいで、読んでも全然覚えていなかった。

児童向けの小説だけど、現代に通じる示唆に満ちていることといったら!
時間泥棒にそそのかされて時間の倹約に励む人間たちは、自分の生き方を見うしなっていく。
(タイパが悪いとか、今も言うものね…)


ジジと再会できた場面では思わず泣いてしまう。モモのふたりの友達はもちろん、カメのカシオペイアも素敵だった。

エッシャーの不思議な世界と、本と。

もうしばらくは、余韻にひたりたい。


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