「ゲゲゲの謎」声優舞台挨拶!
こんばんは、雲州鳩です。昨日新宿バルト9でお昼に開催された、「ゲゲゲの謎、鬼太郎誕生」の、声優舞台挨拶のレポートになります。
ありがたくも比較的暖かい晴天で、良い日でした!!
前日の夜に主演の関俊彦さんへのお手紙を書き、当日はスターバックスにてプレゼントのコーヒーギフトをゲット。
ゲゲの親父さんについては、私は鬼太郎って「闇の眷属」だと思ってたんですね。ゴブリンとか。でも今回の映画で、ハイエルフに限りなく近い一族なんだなって分かりました。汚い人間のことを心配してくれたり助けてくれたり。幼い子供のこと心から愛してくれるんで、「なんか本当に、すみません」と言う気持ちでいっぱいになる映画。
人間の登場人物が、昭和戦後らしく頭と顔が大きく身長低く、もっさりしている。でも若い頃のゲゲ親父はスラッと長身で色素が薄くて、所作が優雅でまんま「ロードオブザリング」の金髪エルフ。しかも声が関俊彦関俊彦関俊彦関俊彦関俊彦なので(笑)
親父さん、とにかくめっちゃカッコいいので!! あんな手描きアクション華麗にキメられたら、もう惚れるしかない!!
そして、残念ながら中井和哉の絶対的な無駄遣い!釘宮理恵ちゃんもいたし石田彰ああああああ!!!も(笑)メインで「銀魂」率高かった気がしますね。
とはいえ「銀魂」は業界の声優のほとんどが出演してるんだけど。皆口裕子ちゃんと俊彦さんは「YAWARA!」以来、久しぶりの同作品。アーニャの声が違い過ぎて、全然わからん! 声優さん凄い!!
あらゆる多々のインタビューで同じことを語ったと言う関俊彦さんは「人間の汚い部分が目立つんですが、実はこの作品の根底テーマは、僕は『愛』だと思ってます。人間、妖怪、動物、植物などへの生きとし生ける者全てを超越した愛と言うか」と話しておられました。
オーディションで決定したのにも驚いたけど、こういう発言ができる彼だから、親父役に選ばれたんだろうなあ。
完成は公開一週間前で、夏の短期間でアフレコした俊彦さんは「急いでいる現場なんだろうなと思いました」と。
木内秀兄とはほぼ二人きりのアフレコで、初共演なのにとても通じ合ってできたらしい。「木内君はナイスガイで…」「関さんが、とても素晴らしい人なので…」隣でニコニコしてる古川登志夫さん。
登壇した順が古川登志夫さんからで、穏やかな方なのに見た瞬間に震え上がるオーラ。私が髪の毛一本から「ホワイトベースの子」だからだろう。壮年になった篠原遊馬とも思えるし、カイ・シデンにも感じられる。「ほぼ一人の録音で、ちょっと不安があったけど作品見たら正解で安心した」とのこと。
観ていて強く感じたのは、ジブリに限りなく近い空気感なので、一神教の根強い信奉者には理解できないんじゃないかなと。後は流石に「水木しげる生誕100年」に合わせて、太平洋戦争時の上役軍人の非道さっぷりが深く描かれていた。一度は命を放棄した南方帰りの男が、強かにのし上がって行こうとする姿とか。タバコの煙で充満する国鉄の車内も戦後だなあと。
俊彦さんがとても優しく柔らかく、理解しやすく話してくれるので、作品の陰惨さを忘れてしまう。こういう穏やかな春風みたいた人が、クロウリーや加賀さんや三蔵、デュオを演じてるんだと思うとその才能を痛感せざる得ない。透明感が高く情熱深くて戦闘力に長けている、非常に難易度が高い役。
私はこの数日、「呪術廻戦」の七海×灰原二次創作をたくさん読み込んだので、呪いや術式、土着神呪について軽く予習したのもとても良かった。
ネットではかなりグロいと言われてるけど、呪術の渋谷事変を観ていればそんなに感じませんねえ。まあ私は子供の頃から、広島長崎の映像ドキュメンタリーを母に見せられて育った人間なので、ホラーや作り物には恐怖を感じないんです。
アウシュビッツや三毛別熊事件の方が余程、ホラーより恐ろしい。
ちなみに後ろの席の女性は、ほとんどのホラーを劇場で堪能している強者だった。水木ファンなのかな〜
「110分の予定が、ど〜しても残り5分欲しい!相談したら4分ギリなら伸ばせると言われて。本編は114分59秒で仕上がっています」(監督談)
東映の精鋭作画班が全力で仕上げたと思われます。triggerやぎゃろっぷも作画補佐入ってた。3CGモデリングもモーキャプも無い、まさに日本アニメの入魂の仕上がり。
監督が「この作品は口コミで広がる映画だと思うので、どんどん拡散して頂ければ」と言うておられたので私も書いてみました。
ネタバレしない程度に……と話されていましたが、おそらく横溝作品に多少触れた人ならオチは結構早くわかるはず。ゲゲ親父殿と水木が早くに共感し合って酒飲みするんで、ストレスも無い。良作です。
人間文明の拡大とともに、妖怪の住む場所がどんどん無くなってるらしいんだけど、人類が激減しているこれから、彼らはどうなるんだろう。
俊彦さんも話してたけど、とにかく背景美術が素晴らしいので堪能して欲しいです。ジブリ亡き今、こんなにも田舎の昭和風景をCGでは無い絵で観られる機会は、消えていくと思うので。そう言う意味でのノスタルジーも感じられる作品だった。「戦争も終わってこれからはいい時代になるよ!」「明るい未来が来るから!」って、戦後の人は思ってたんだなあ……。
さて、次はこのまま銀座蔦屋書店にて開催された「NHK大奥展示会」の最終日レポートになります! 丸一日、移動距離がかなり広かったです!
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