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ATS(採用管理システム)8選!徹底比較ガイド

こんにちは!中途採用支援事業部の木村です!

今回は、【ATS(採用管理システム)】に関する情報をお届けします!!

ATSは、採用活動強化や、情報テクノロジーの発展によりITツールを導入する企業が増えたことで、今注目されています。
2022年5月時点では、コロナ禍による採用控えも緩和され、有効求人倍率は上昇傾向にあります。有効求人倍率が上がると、いわゆる「売り手市場」になり、優秀な人材を確保するのが難しくなります。こうした採用市場の状況や、近年発展の著しいITツールが、ATSの浸透を後押ししているといえます。

参考:株式会社ビズリーチ HAMOS採用サービス概要資料
参考:株式会社ビズリーチ HAMOS採用サービス概要資料

なぜATS(採用管理システム)の導入が必要なのか

1.採用候補者情報を一元管理できる

採用者情報を一元管理できるのが、ATS導入の代表的なメリットです。採用者に関する情報をATSに蓄積し、社内の人々がアクセスできる環境を整えることによって、採用活動を進めやすくなります。

人と人が情報をやりとりすると、どうしても伝え漏れや解釈の違いが起き、情報の共有が上手くいかないケースがあります。情報が一元管理できていると、選考の担当者や現場との情報連携がしやすくなるため、人為的なミスを減らしつつ採用活動をスムーズに継続できます。

2.採用業務の効率・質が上がる

応募者情報の管理や採用の進捗など、これまで人によって行っていた作業を自動化し、業務効率化を図ることができます。

ATSの導入によって、各プロセスの課題が明確になり、さらに効率と品質の向上が期待できます。(ただし、こうした恩恵を受けるためには、自社に合ったATSを購入しなければならないので注意が必要です!)

3.採用関連データを蓄積・活用できる

採用関連データを蓄積・活用できるのも、ATSのメリットです。
スプレッドシートでも応募者のデータの蓄積・管理は可能ですが、ATSは、1つのツールにデータベースとして保存されているため、参照性が高いのが特徴です。

またATSには、効果分析やレポート機能が付いているため、よりデータの活用がしやすくなっています。効率的なデータの蓄積と活用は、紙媒体では実現できないATSならではの強みです。

ATS(採用管理システム)の選び方

つづいて、自社に合ったATSを選ぶコツをご紹介します!
以下すべてを満たす必要はありません。
「現状の採用課題に対して、何があった方が良さそうか」優先順位をつけながら考えていただけると良いかと思います!

1.採用したい雇用形態・推奨されている企業規模

ATSにはそれぞれ得意とする雇用形態(新卒、中途、アルバイト、リファラルなど)があるため、採用したい雇用形態に強いシステムを選択するようにしましょう。

例えば、1年に数人程度しか採用しない企業であれば、中小企業に合ったものを選ぶのがおすすめです。大企業向けのサービスを選択してしまうと、かえってコストがかかりすぎてしまいます。

2.操作性・機能性

自社に合った採用プロセスや重要視する要素にマッチした機能が設けられているかどうかを確認しましょう。

「求人案件の管理機能」「求職者情報の管理機能」「選考状況の管理機能」「内定者の管理機能」など、自社の要望と一致した機能が盛り込まれているかどうかが、システム選びの基準になります。

3.採用活動を可視化・分析できるか

効果的な振り返りを行う上では、「どの媒体が有用か」「採用活動のどこに課題があるか」などを可視化・分析することが重要となります。
そのため、求人媒体別の応募者数や選考率、面接→内定通知→内定承諾の通過率レポートを自動作成できるか、採用プロセスの課題を簡単に見つけられる機能が搭載されているかどうかも、大切なポイントです。

4.現場メンバーが負担なく採用活動に参加できるか

採用力を高めるために、全社的な採用を推し進めたい場合は、現場の面接官に負担をかけない仕組みづくりが重要です。
ATS上で「どの学生がどのような評価を受けているのか」「選考がどのような状況にあるのか」などの選考過程を情報共有したり、面接評価や日時調整の連絡・報告を一貫して行えると、より効果的です。

ATS(採用管理システム)比較

ATSの特徴や料金プランをまとめました。
一部主観も混ざっておりますが、ぜひ参考にしてください!

HRMOS(ハーモス)

<特徴>
・データ分析機能が充実している
 求人媒体別の採用プロセスやエージェント実績、面接官の評価傾向など、あらゆる項目を細かく可視化・分析できる
・UIがシンプルで分かりやすい
 2017年にグッドデザイン賞を受賞

<料金プラン>
※初期費用なし・12ヶ月の年間契約
▪︎スタンダード(登録できる応募者数 5,000名):年額利用料 120万円(10万/月)
▪︎プロフェッショナル(登録できる応募者数 10,000名):年額利用料 180万円(15万/月)
▪︎エンタープライズ(登録できる応募者数 30,000名):年額利用料 240万円(20万/月)
▪︎エンタープライズプラス(登録できる応募者数 上限なし):年額利用料 300万円(25万/月)

<雇用形態(推奨利用方法>
中途:◎
データ分析機能に富んでいて、UIもシンプルで分かりやすい
新卒:○
選考フローを個別でカスタマイズできるため、特に小規模の採用にはオススメ。
アルバイト・パート:×
中途採用と一緒に管理することもできなくはないが、登録上限があるため、大量採用の場合は推奨していない

<サポート体制>
定期的な振り返りの実施
状況次第でエンジニアも参加してくれるケースがあり、機能改善要望を直接伝えることができる

<こんな企業におすすめ!>
・年間の正社員採用人数が10名以上
・従業員数100名以上の企業(企業規模と採用人数が比例しやすい)
・成長企業(採用意欲が高い)
・多職種や採用難易度の高い職種を採用している(募集経路が多い)

Talentio(タレンティオ)

<特徴>
・分析軸や機能が充実
 好きな軸でデータ分析が可能
・外部サービス連携で入社手続きが簡単
 
Talentio上から、ワンクリックで労務担当者宛に内定者が出たことを通知できる。さらに、労務担当者もTalentio上からワンクリックで内定者の情報をSmartHRに送信可能

<料金プラン>
※初期費用なし・Freeプランの用意もあり(要相談)
▪︎Basic(候補者/月 150名):年間契約 30,000円/月・月間契約 35,000円/月
▪︎Business(候補者/月 500名):年間契約 70,000円/月・月間契約 80,000円/月
▪︎Enterprise(候補者/月 無制限):年間契約 150,000円/月・月間契約 なし

<雇用形態(推奨利用方法)>
中途:◎
UI/UXがシンプルでわかりやすく、直感的に使いこなせる
新卒:△
イベント開催機能や学生向けのマイページ機能等は搭載していないため、新卒採用を一定規模で行う場合はミスマッチの可能性あり(中途と近しい選考フローであれば良いかも…)
アルバイト・パート:×

<サポート体制>
・無料プランであってもチャット上で質問可能
・別のシステムを使っている場合は、データ移行サポートを受けられる

<こんな企業におすすめ!>
・中堅企業からベンチャー、スタートアップ
コストを抑えつつ採用活動の質を高めたい企業

HERP Hire

<特徴>
・タレントプールシステム(HERP Nurture)の存在
 最適なタイミングで選考参加を促す、サイクル構築が可能
・自動連携できる媒体数が多い
 30社以上の求人媒介と連携可能
・SlackやChatworkなど、チャットツールと連携可能
 HERP Hireへのログインなしで、Slack上からHERP Hireにコメントを残すことが可能。

<料金プラン>
※月額費用は年間契約
▪︎Free(月間応募数30名)
▪︎Starter(月間応募数50名):初期費用 なし・月額費用 49,800円
▪︎Entry(月間応募数500名):初期費用 なし・月額費用 99,800円
▪︎Standard(月間応募数500名):初期費用 150,000円・月額費用 149,800円

<雇用形態(推奨利用方法)>
中途:◎
UI/UXがシンプルでわかりやすく、直感的に使いこなせる
新卒:△
イベント開催機能や学生向けのマイページ機能等は搭載していないため、新卒採用を一定規模で行う場合はミスマッチの可能性あり(中途と近しい選考フローであれば良いかも…)
また、適性検査への対応や、LINE連携もなし
アルバイト・パート:×

<サポート体制>
SlackやChatWork、サービス画⾯上で質問に回答

<こんな企業におすすめ!>
・社内全体を巻き込んだスクラム採用を進めたい企業
 HERP Hireの強みが「採用に関する社内でのコミュニケーションを円滑にし、スクラム採用を促すこと」
・まずは無料でATSを使いたい企業

リクナビHRTech

<特徴>
・複数の人材紹介会社(転職エージェント)から送られてくる候補者情報を自動登録
 エージェントとのさまざまなやり取りをシステム上で完結
 (※但し、媒体連携はされていないため、手動で追加する必要あり)
・完全無料で利用可能

<利用プラン>
【完全無料】登録できる候補者数:無制限

<雇用形態(推奨利用方法)>
中途:○
UI/UXはシンプルで分かりやすいものの、媒体連携できないため、一定工数がかかる+無料のため、機能面は最小限におさえられている印象
新卒:×
中途採用向けに開発しているため
アルバイト・パート:×
同上

<こんな企業におすすめ!>
・ATSを初めて試してみたい企業
 まずは無料でトライアルをしてみるのもおすすめ
・採用費用を抑えたい企業

採用一括管理くん

・マイページが不要な採用を実現
 日本の新卒ATSで初めてマイページをなくしたATS。求職者はログインをしなくても、メールやLINEでダイレクトに選考予約や先輩社員情報を受け取ることができる
・LINE連携の活用で採用率向上
 反応率アップ・やり取りの円滑化が見込める
・適性検査との連携
 応募者の適性や個性・基礎能力を判断するCUBIC適性検査と連携されている
・データ上限無制限

<料金プラン>
※新卒・中途で料金プランが異なる。下記以外に有料オプションや、セットプランの用意あり
▪︎新卒(データ上限無制限 ・契約期間12ヶ⽉)
LINE活⽤プラン:40,000 円/⽉(税抜)
スタンダードプラン:60,000 円/⽉(税抜)
▪︎中途(データ上限無制限 ・契約期間12ヶ⽉ ・ 初期費⽤100,000円)
エントリー数150名以下/⽉:30,000 円/⽉(税抜)
エントリー数151名以上/⽉:50,000 円/⽉(税抜)

<雇用形態(推奨利用方法)>
中途:○
新卒:○
アルバイト・パート:?

<サポート体制>
他ATSからの乗り換えの場合は、CSが手厚くサポートしてくれる

<こんな企業におすすめ!>
・新卒採用の土台を構築したい企業
・LINEを活用した採用をしたい企業
・新卒・中途の一元管理をしたい企業
・母集団形成が複数ある企業(媒体、紹介会社、イベント等)

ジョブカン採用管理

<特徴>
・業界最安値クラスの利用料金
 月額8,500円から利用でき、1ヶ月単位で契約可能
・採用サイトを簡単に作成できる
 求人情報や画像を入力するだけで、自社専用の採用サイトが作成可能。
 また、作成した採用サイトはIndeedやGoogleしごと検索、求人情報 on Facebookにも、連携・掲載できる

<料金プラン>
※初期費用なし
▪︎無料プラン(候補者登録数 上限30名/月):機能制限あり
▪︎LITEプラン(求人媒体自動連携機能なし):新規候補者登録数に応じて変動
~50 名/月:8,500 円/月
~150 名/月:30,000 円/月
~300 名/月:70,000 円/月
~1,000 名/月:120,000 円/月
▪︎STANDARDプラン(求人媒体自動連携機能あり):新規候補者登録数に応じて変動
~50 名/月:30,000 円/月
~150 名/月:30,000 円/月
~300 名/月:70,000 円/月
~1,000 名/月:120,000 円/月

<雇用形態(推奨利用方法)>
中途:◎
・自動連携可能な求人媒体は20種以上
・エージェント管理機能は、全国約2,000社のエージェントが利用
新卒:○
・昨年度以前の数値も参照可能で、年度比較が容易
・1年以上の期間が必要なインターンからの採用や、通年採用にも対応
・月額料金がその月の新規候補者登録数によって変動するため、無駄がない
アルバイト・パート:◎
・全国拠点採用に対応。本部と店舗等の情報共有が簡単
・重複エントリーがあればアラートが表示されるため、多拠点でも候補者管理を効率的に行える

<サポート体制>
30日間の無料お試し期間中も制限なくサポートしてくれる
・メールサポート
・チャットサポート
・電話サポート

<こんな企業におすすめ!>
・使いやすく、サポートが充実したシステムを導入したい
・コスパに優れたATSを導入したい

sonar ATS

<特徴>
・複雑な選考フローに対応可能
 選考フローの分岐ができるため、説明会や適性検査などが複雑に組み合わさった新卒向けの選考フローの作成に最適

<料金プラン>
※別途、1ヶ月単位で契約できるオプション機能とLINE公式アカウント連携プランあり
▪︎パッケージプラン:1年単位で契約(基本機能のみ)・データ件数上限に応じて変動
1000件:264,000円/年
2,000件:396,000円/年
3,000件:528,000円/年
5,000件:792,000円/年
10,000件:1,068,000円/年

<雇用形態(推奨利用方法)>
中途:○
新卒:○
アルバイト・パート:○

<サポート体制>
定着化支援、サポートサイトやヘルプデスクなど、サポート体制は充実

<こんな企業におすすめ!>
・新卒・中途の一元管理をしたい企業
・採用プロセスが複雑な企業
・大規模な採用活動を行う企業

HITO-Linkリクルーティング

<特徴>
・自動連携できる媒体数が多い
 50社以上の求人媒介と連携可能(おそらく業界最多)
・応募者推薦時のAI入力補助
 履歴書や職務経歴書など、登録したPDFファイルをAIが解析してくれる、基本情報の入力補助機能搭載
・求人検索サイトへの掲載機能
 HITO-Linkシステム内で登録した求人をindeedへ掲載可能
・オプションでLINE連携が可能
 応募者がLINE連携リンクより友達登録をした場合、LINEにメッセージ送付ができる

<料金プラン>
※初期費用:35 万円(共通)
※年間の新規エントリー登録者数に応じて変動。別途、オプションあり
▪︎ライト:新規エントリー上限数(年間)/3,000 名
5 万円/12ヶ月、4.5 万円/24ヶ月
▪︎スタンダード:新規エントリー上限数(年間)/5,000 名
7 万円/12ヶ月、6.5 万円/24ヶ月
▪︎プロ:新規エントリー上限数(年間)/10,000 名
9 万円/12ヶ月、8 万円/24ヶ月
▪︎エンタープライズ:新規エントリー上限数(年間)/100,000名
個別見積もり

<雇用形態(推奨利用方法)>
中途:◎
新卒:○
アルバイト・パート:○

<サポート体制>
導入時の面倒な初期設定はカスタマーサクセスチームが対応

<こんな企業におすすめ!>
・求人媒体を活用していたり、複数職種の採用をしている企業

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ATSを導入すべきかどうか検討されている場合、少しでも何か今後の参考となれば幸いです!

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