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映画『ドストエフスキーと愛に生きる』

2009年/製作国:スイス・ドイツ/上映時間:93分
原題 Die Frau mit den 5 Elefanten
監督 ヴァディム・イェンドレイコ


予告編(日本版)


予告編(海外版)


STORY

 84歳の翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーの横には、華奢な姿に不似合いな重厚な装丁の本が積まれている。『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』、『悪霊』、『未成年』、『白痴』、言わずと知れたロシア文学の巨匠・ドストエフスキーの長編作品。それらを"五頭の象"と呼び、生涯をかけてドイツ語に訳した。1923年ウクライナ・キエフで生まれ、スターリン政権下で少女時代を過ごし、ナチス占領下でドイツ軍の通訳者として激動の時代を生き抜いた彼女は、なぜドストエフスキーを翻訳したのだろうか?一人の女性が歩んだ数奇な半生にひっそりと寄りそう静謐な映像が、文学の力によって高められる人の営みをたおやかに描き出す。

公式サイトより


レビュー

 翻訳とは、人と人を繋ぐ橋を建設する作業であるように思います。

 言語や習慣、考え方や人生経験…。その他様々な違いを超え(&越え)て、さらに作者の意図や心情を理解&解読し、不可能な変換をコツコツと成してゆく…。しかも、もし自らが建設した橋の出来が悪ければ、そこを渡ろうとした多くの人々を転落死させることにもなりかねない…。そんな作業。

 また文学の翻訳は、原文の意図や美しさ等を、3割伝えることが出来たなら「神業」と言っても良い世界なのではないでしょうか。
 ※泉鏡花や中島敦が世界的な評価を得ることの出来ない理由は、あの美しい文章の翻訳が、全くもって不可能であるからに違いありません

 ですから私は素晴らしい翻訳を届けてくださる方々を、深く×2尊敬しております。

 予告編冒頭。84歳のスヴェトラーナ・ガイヤーさんが5冊のドストエフキー作品を抱えて、エッチラオッチラと歩いてゆく姿に、一瞬で心を奪われました。
 そして本編は、その印象通りの素敵な作品でした。
 至言も、数知れず。

 もし予告編を御覧になり、何か感じるものがありましたら、どうぞ御覧ください。
 素敵な時間があなたを待っています。


公式サイト



本編(英語字幕付き)

DVD高騰中のためペタリンコ。すぐ消します




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