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書籍『監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い』

ショシャナ・ズボフ (著) 野中 香方子 (翻訳)
出版社 東洋経済新報社‏
発売日 2021/6/25
単行本 606ページ



目次

序論 最初の地図
第1章 デジタルの未来におけるホームか追放か
 1 最古の疑問
 2 ホームに捧げるレクイエム
 3 監視資本主義とは何か?
 4 前例のないもの
 5 人形ではなく人形遣い
 6 本書の概略、テーマと典拠

第1部 監視資本主義の基盤
第2章 2011年8月9日 監視資本主義の舞台の設営
 
1 アップルによる急襲
 2 2つの現代性
 3 新自由主義の生息域
 4 第2の近代の不安定さ
 5 第3の近代
 6 監視資本主義が空白を埋める
 7 人類の未来のために
 8 手なずけて飼いならす

第3章 行動余剰の発見
 1 グーグルー監視資本主義の開拓者
 2 力の均衡
 3 資本主義を求めてーせっかちな資金と、例外的状況
 4 行動余剰の発見
 5 大規模な余剰
 6 人間の発明
 7 抽出の秘密
 8 監視資本主義の論理と運営
  ① 論理
  ② 生産の手段
  ③ 製品
  ④ 市場

第4章 城を囲む濠
 
1 人という天然資源
 2 自由を叫ぶ戦略
 3 シェルター 新自由主義の遺産
 4 シェルター 監視例外主義
 5 要塞

第5章 監視資本主義の巧妙な罠
 
1 抽出要求
 2 囲い込み
 3 強奪サイクル
  第1段階ー侵入
  第2段階ー習慣化
  第3段階ー適応
  第4段階ー方向転換
 4 大胆不敵な犬
 5 強奪の競争
 6 監視収益の誘惑の歌

第6章 乗っ取られて
 
1 グーグルの宣言
 2 誰が知っているか
 3 監視資本と2つのテキスト
 4 新たな聖職者
 5 社会における知の分割の専有化
 6 前例のない力ーその概観


第2部 監視資本主義の発展

第7章 リアリティ・ビジネス
 
1 予測要求
 2拘束されない動物を穏やかに征服する
 3 人間の群れ
 4 監視資本主義のレアルポリティーク
 5 利益のための確実性
 6 非契約の実行
 7 不可避主義
 8 人間がそれを作った
 9 地上作戦へ

第8章 経験からデータへ
 
1 Sur-Render という言葉
 2 身体のレンディション

第9章 深層からのレンディション
 
1 征服としてのパーソナライゼーション
 2 自己のレンディション
 3 機械の感情
 4 わたしの真実が要求される時
 
第10章 彼らを踊らせろ
 
1 行動の経済
 2 フェイスブックは作曲する
 3 ポケモンGoやるぞ!
 4 行動修正の手段は何だったか?

第11章 未来に対する権利
 1 わたしは意思を働かせることを選択する
 2 するという意思
 3 彼らはどうやってそれをやり遂げたか?
 4 予言


第3部 第3の近代のための道具主義の力


第12章 2種の力
 
1 前例のない時代への回帰
 2 新種の力として全体主義
 3 反対側の領域
 4 アザー・ワン(他者)
 5 自由への反抗
 6 人間行動のテクノロジー
 7 2つのユートピア

第13章 ビッグ・アザーと道具主義者の台頭
 
1 新種の力としての道具主義
 2 完全な確かさという市場プロジェクト
 3 今世紀の呪い
 4 中国症候群
 5 道路の分岐点

第14章 確実なユートピア
 1 アザー・ワンとしての社会
 2 完全性には社会が含まれる
 3 ユートピスティクスの適用
 4 機械との関係
 5 社会としての情報共有

第15章 集団としての道具主義者
 
1 道具主義の司祭
 2 ビッグ・アザーが社会を食べるときー社会関係のレンダリング
 3 道具主義社会の原則
  ① 大儀(より多くの人々の利益)のための行動
  ② 政治に代わる計画
  ③ 調和に対する社会的圧力
  ④ 応用ユートピスティクス
  ⑤ 個性の死
 4 巣の第3の近代

第16章 巣の中の生活
 
1 炭鉱のカナリア
 2 手と手袋
 3 人生の証明
 4 次の人間性
 5 群れに戻る
 6 出口なし

第17章 聖域を持つ権利
 1 ビッグ・アザーが社会を乗っ取る
 2 力の新たな開拓地での正義
 3 すべてのユニコーンにはそれを追うハンターがいる

結論 私たちの権利
第18章 上からのクーデター
 1 自由と知識
 2 互恵主義の後
 3 新しい集産主義と、極度の無関心の達人
 4 監視資本主義とは何か?
 5 監視資本主義と民主主義
 6 抵抗せよ

謝辞
原注
邦訳文献
用語一覧

本書より


内容紹介

 思考の過程から感情、そして行動までをも「操作・誘導」し「搾取」の限りを尽くそうとするグローバル企業が跋扈ばっこする現代のデジタル社会において大衆が直面している状況を、分かり易く、そして鋭く指摘した名著。


レビュー

 メディアや政府、企業による情報操作に関する基礎的な知識を得たいという方には、まずは以下の3冊

ノーム・チョムスキー『マニュファクチャリング・コンセント マスメディアの政治経済学 1&2』

ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン──惨事便乗型資本主義の正体を暴く 上&下)

③ 本書、ショシャナ・ズボフ『監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い』

をおすすめしております。

 ①と②に関しては、内容を分かり易く噛み砕いて教えてくれるドキュメンタリー映画も有り、②に関してはさらに簡易のテキストもありますから、学びやすい環境にあると思います。

 本書の内容に関しましては「目次」全体を引用しておきましたので、そちらを御覧になり参考となさってください(こだわりの「手打ち」記載)。
 また本作のページ数は「606ページ」と記しておりますけれども、それは「本編」部分のみのページ数であり、それとは別に「索引」が「27ページ」、「原注」が「119ページ」存在します。
 全体でそれなりのページ数となっておりますけれども、読みやすく、且つ分かり易い内容(と翻訳)となっており、楽しく読めて学べます。

 ※ちなみに上記したおすすめの3作品に関しては数年前に、某SNSにて(本書日本版発売前に)それぞれのレビュー(ドキュメンタリー映画含む)を記したのですけれども、反応はゼロでした。
 軽くトラウマです。
 ゆえに「noto」では、政治的な作品は映画、書籍を問わず、情報をお知らせする感じの軽めのレビューとすることにしております。
 それでも政治に興味のある方は「ちょっとした情報」に接しただけでも「ピンっ」ときて、その後ご自分で探求なさるでしょうから、ちょっとした情報を皆でシェアし合い、その情報を広めてゆくという行為がとても大切なのではないかと考えるに至った、今日この頃です。
 あと、自分が大切に思っている政治関係の書籍や映画等を他の方が紹介なさっているのを拝見し、元気と勇気をもらう日々。
 
 


 
 
















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