ショシャナ・ズボフ (著) 野中 香方子 (翻訳)
出版社 東洋経済新報社
発売日 2021/6/25
単行本 606ページ
目次
内容紹介
思考の過程から感情、そして行動までをも「操作・誘導」し「搾取」の限りを尽くそうとするグローバル企業が跋扈する現代のデジタル社会において大衆が直面している状況を、分かり易く、そして鋭く指摘した名著。
レビュー
メディアや政府、企業による情報操作に関する基礎的な知識を得たいという方には、まずは以下の3冊
① ノーム・チョムスキー『マニュファクチャリング・コンセント マスメディアの政治経済学 1&2』
② ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン──惨事便乗型資本主義の正体を暴く 上&下)
③ 本書、ショシャナ・ズボフ『監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い』
をおすすめしております。
①と②に関しては、内容を分かり易く噛み砕いて教えてくれるドキュメンタリー映画も有り、②に関してはさらに簡易のテキストもありますから、学びやすい環境にあると思います。
本書の内容に関しましては「目次」全体を引用しておきましたので、そちらを御覧になり参考となさってください(こだわりの「手打ち」記載)。
また本作のページ数は「606ページ」と記しておりますけれども、それは「本編」部分のみのページ数であり、それとは別に「索引」が「27ページ」、「原注」が「119ページ」存在します。
全体でそれなりのページ数となっておりますけれども、読みやすく、且つ分かり易い内容(と翻訳)となっており、楽しく読めて学べます。
※ちなみに上記したおすすめの3作品に関しては数年前に、某SNSにて(本書日本版発売前に)それぞれのレビュー(ドキュメンタリー映画含む)を記したのですけれども、反応はゼロでした。
軽くトラウマです。
ゆえに「noto」では、政治的な作品は映画、書籍を問わず、情報をお知らせする感じの軽めのレビューとすることにしております。
それでも政治に興味のある方は「ちょっとした情報」に接しただけでも「ピンっ」ときて、その後ご自分で探求なさるでしょうから、ちょっとした情報を皆でシェアし合い、その情報を広めてゆくという行為がとても大切なのではないかと考えるに至った、今日この頃です。
あと、自分が大切に思っている政治関係の書籍や映画等を他の方が紹介なさっているのを拝見し、元気と勇気をもらう日々。