子どもが教えてくれた、自信の作り方①「自信は、作ることができる」

何事も、「できれば自信を持って臨みたいな」と思う方は多いと思います。自信を持って臨んだ方が緊張もせず、良い結果を出せそうな気がしますよね。

いきなりこのnoteの結論です。私は、自信には作り方がある、と思っています。

今回は、家庭教師として多くのお子様を見てきた経験に基づいた「自信と結果」の話を紹介します。

【自信は「いつ」持つのか?】

皆さんは自信を、「いつ」持ちますか?

「実績があるから、自信を持てる」

と考える人はとても多いように感じます。試合や仕事で良い結果を出せたから、自信を持つことができ、次もうまくいく…このようなサイクルをイメージする人が多いです。これも、一つの自信の持ち方です。

ただし…では最初の良い実績はどうやって掴むのでしょうか?たまたまでしょうか?もしそうだとしたら、いつか壁にぶち当たった時、それまでの自信は崩れ去ってしまいます。「なーんだ、自分にはやっぱり無理だったんだ」と頭から全てを否定してしまう発想に陥りかねません。

【「やったところが出た!」】

少し話を変えて、私が家庭教師として経験したことを紹介します。

昨年全国で新型コロナにより学校が休校になった時期に、家庭教師を引き受けたお家があります。休校明けに数学のテストがあると聞き、教科書の練習問題を使って勉強を始めました。そのお子様は直近のテストで数学は40〜50点程度で、下げ傾向でした。休校明けのテスト結果は…80点を超えていました。

テストが返却された日、嬉しそうな顔で、でもびっくりしながら、私が指定し繰り返しやった問題が何個も出たと、お母様に伝えたそうです。

「何度もやった問題が出た、そしてできた」というのがポイントです。

「やったことがあるから、できる」これが「自信と結果」の正体だと思っています(テスト勉強・受験勉強の正体でもあります)。先に説明した、「実績があるから、自信を持てる」とはまるっきり逆です。

家庭教師をしていていつも思うことがあります。テストで良い結果を出してきたお子様は、普段のお家での勉強時点から、できるようになっています。お子様が気分として自信を持ちポジティブな気持ちでテストに臨んでいるかはあまり関係なく、勉強時点でしっかりできるようになったことは大抵テストでも実力を発揮できます。逆にやり残してしまったことはやはりテストでもできません。書いてみれば当たり前のことなのですが、とても重要なポイントです。

【未経験なことに対して、自信を持つ方法】

未経験なことに対して、自信を持てるようにするにはどうすれば良いでしょうか。この点も、先ほど紹介したエピソードにヒントがあります。

わかりやすい例で、消防士、軍人、救急救命士、警察を想像してみてください。これらの職業は、災害や戦争など、命のかかった緊急事態で仕事をする人たちです。起こりうる緊急事態に対し常に対処法を訓練しています。「本番は未経験なのでどうしたらいいかわかりません」というわけにいかないので、起こりうる事態に近い状況を作り、「この状況ではこうすれば良い」と、本番の経験に代わる練習=訓練を積み重ねています。

未経験なことに対して予め自信を持つ唯一の方法は、練習を積み重ねることです。練習で本番と同じ状況を何度も訓練することで、実際に本番を経験するのと近い感覚を掴むことができ、「できる」という自信を作ることができます

(著、編:yuuki)

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