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今日も心は曇りのち雨

うつと診断されて3年目
心の天気はいつも曇り

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私は新卒で病院に勤めた。
そこは地元では割と大きな精神科病院で、
児童から高齢者まで幅広く診る。

私が配属されたのは
下は小学生から
上は18歳までが入院する
小児病棟だった。

もちろん精神科なので精神疾患を発症して
入院している患者がほとんどだったけれど、
その多くが病名をつけるにはエビデンスが足りず
情緒障害と診断を受けている。

障がいの有無に関わらず
自分の気持ちに気づいたり
表現するって難しいことだと私は思う。
大人でも難しいのだから
子供にとってはもっとだろう。

いま腹が立っているから
何に対してもイラつくんだな、とか
昨日悲しいことがあったから
今日は何しても悲観的になるんだな、とか
きちんと理解して過ごせる人は
感情のコントロールが上手で羨ましいな、と
思うほど私は自分の気持ちに気づくのが難しい。

そんななか小児病棟では毎朝、
自分の気持ちや今日の気分を知るために
"心の天気"
というものを患者さんに聞いていた。

(ネットで検索したら分かりやすいのがあったので拝借↓)

福島県教育委員会作成資料より

こんな感じで心の天気を選ぶだけ。

それから時が流れて
私はうつと診断されていた。
毎日の激務で自分の心なんか構ってられず、
気づいた時にはもう再起不能だった。

治療をして今年で3年目になる。
うつに完治はなく、イメージとしては
めちゃくちゃマシな状態が続く"寛解"までが往路、
うつを受け入れて上手に付き合っていくのが復路。
死ぬまでお付き合いしていくパートナーでもある。

私はまだまだ往路にいるのだけれど
最近ふと、昔テレビで見たアーティストの言葉を思い出して、共感していた。

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学生の頃、SEKAI NO OWARIが大好きだった。
彼らが情熱大陸で取材を受けたとき
ボーカルのFukase.はこう言った。

「365日中360日は調子が悪い」

当時、元気いっぱい中学生だった私には
(この人はどんな人生を歩んでいるのだ…?)
と理解が追いつかなかったけれど
今ならすごくわかる。

彼自身、発達障害の診断を受けたり
閉鎖病棟への入院歴があると公言していることから
何らかの精神疾患を抱えていたり
発達障害からくる生きにくさを感じてると思う。

今の私はどうだろう。
365日(時に366日)あって
元気な日って何日あるのかな。
調子が良くて心が穏やかな日が
月に1日あれば上出来だ。
それくらい心が晴れてる日なんて奇跡。

話は戻って小児精神科。
彼らの心の天気はいつも曇っていた気がする。
晴れることはほとんどなく、
曇り、雨、時々雷。
悲しんでいたり怒っていたり、
なんだかよく分からないけれど調子が悪い、
そんな毎日だったように思う。
「今日は晴れています!」
と笑顔で教えてくれる子は
退職するまで1人も居なかったな、なんて。
私も今おんなじだよ


みなさんの心の天気はどうですか。
自分の気持ちを知る指標として、
使ってみてもいいかもしれませんね。

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