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知ってるリーダーはこう活かす!「ウサギとカメ」の後日談&ダイバーシティ
~今日はブレイクタイム、お茶を飲みながら昔ばなしに、しばしお付き合いください。~
誰もが知る「ウサギとカメ」の教訓
足の速いウサギと足の遅いカメが競走をして、どちらが勝つでしょう?という問いですね。
ウサギは素早く動くし、跳ねます。亀が歩くのは遅いです。
最終的にはカメが勝つというこの昔ばなしの教訓は「油断大敵」でしょうか?
もしくは、もくもくと休まず歩いたカメの勝ちということで、まじめにやった方に勝算があるという戒めでしょうか。
私が経験、実践してきたこと
私がかつて働いていた職場は、老若男女、職歴も様々で、ほとんど職歴がない方から上場企業の部長さんや、国際資格を持った方まで、ダイバーシティそのもの、まるでおもちゃ箱をひっくり返したようでした。
しかし、この坩堝のような職場で沢山の歯車が微妙にかみ合って、不思議なハーモニーを作り出す現場を知っている者からすると、このどちらか?という選択は全く無意味だと分かります。
私には昔ばなしの結論が違ったものに見えるのです。
どちらかではなく、組織にはウサギもカメも必要です。
ということで、昔ばなしを進めます。
その昔ばなしの後日談とは・・
ウサギくんは、動きが俊敏で跳び方も華麗です。社内でも憧れの的です。
社長もいつも自慢しています。何かと会社の顔になる社員です。
一方、カメさんは、いまいちパッとしません。
地味で動きが遅く、華麗さはありません。しかし文句も言わずコツコツと仕事をこなしています。
カメさんは、深い洞察力と経験を持ち、粘り強さならだれにも負けません。
そして、ウサギくんをいつも応援しています。
「ウサギくん、頑張ってください。あとは私らに任せて!」
社内である日のこと
会社には人気者のタヌキさんもいました。タヌキさんはいつも他の社員を笑わせるペースメーカーです。
時々若いリスさんたちのキャラキャラとした笑い声が聞こえます。タヌキさんのおかげで、社内は明るい雰囲気です。
でもある時、タヌキさんの家族が病気になってしまい、タヌキさんに不調が出てしまいました。お休みが欲しいようです。
カメさんがそのことに気づき、仕事を代わってくれました。
カメさんは、動きがゆっくりなので周りの様子が良く見えるのです。
ダイバーシティの現場では、人の痛みが分かる⁉
ウサギくんは会社の業績を引っ張って、まさにヒーローです。
ウサギくんは仕事が早いし、販路を切り開くバイタリティーをもっています。大いに活躍してもらいたいところです。
ウサギくんは、毎日ぴょんぴょんと跳びまわっていますが、カメさんやタヌキさんが自分を支えてくれてこそのトップランナーだということを、よく分かっていました。
ウサギくんは、仕事スピード感はありますが、周囲を見る余裕はあまりありません。それでタヌキさんの不調に、気付いていませんでした。
カメさんに気付いてもらって本当に助かったと思いました。
「カメさん、タヌキさん、いつも、ありがとう!」
向こうでトラ社長が目を細めて見ていました。
「私が出る幕はなさそうだな・・」
そして、この昔ばなし株式会社は、未来永劫栄えましたとさ。
ーオシマイー
空想の昔ばなしにお付き合いいただき、ありがとうございます。
さてさて
社員さんの活躍は誰かが一人でなせるものではないということを、トラ社長は日ごろから社員さんに話しておられたようです。
素晴らしいリーダーですね。
ダイバーシティが実践されるとモノサシが一つではなくなります。
競争の考え方も必要ですが、似たような社員ばかりいると、比較が始まり、やがては不満へとつながります。
ダイバーシティは一見非効率に見えるかもしれませんが、多角的な視点を取り入れるチャンスなのです。
昔ばなしではどちらが勝ったか?というところで終わっていますが、「本当はどちらもいる会社がサスティナブルだ」という後日談があった!ということで・・
お茶もちょうど飲み終えたところで、今日の昔ばなしはおひらきとさせてください。
ところで、御社のダイバーシティの中に障がい者ももちろん、入ってますよね、社長!
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ここまで、読んでくださって、こころからありがとうございます!