暗いほど星は輝く。〜我慢に代わる三つの行動三つの考え方〜
ぼくは去年から社会人になった。
働く場所は昔から憧れていた所で、将来の夢は先生になるぞって言ってた自分が懐かしく感じた。
大学生までずっと勉強してきたことがやっと活かせる。
そう思って入った現場で、ぼくはほとんど何もできないことを知った。
圧倒的実力不足。
失敗、失敗、また失敗。
頭を下げ続ける現実から、何度も逃げ出したいと願った。
人間ってこんなに弱いんだ。
ぼくの心の皿が、もう限界であることを知った。
そこでぼくは、我慢しかない目の前の選択肢を見直してみることにした。
三つの行動
ひとつ目は、人に今をありのままに話すこと。
家族や友達、恩師や憧れている人に会いまくり、とにかく今の現状とどうしたらいいのかをたくさん聞いた。
逃げる選択肢ももちろんある中で、多くの人が今を一所懸命に生きることの大切さを語ってくれた。
でも正直、その時の自分は逃げたい一心で、ほしい答えはそれじゃないと思った。
ふたつ目は、ありのままの行動をプライベートで取ること。
趣味なら趣味でいいし、行動を起こしたいのなら違った行動を起こすのでもいい。
ぼくは教育で自分が立ち上げ事業をしたいと思ったから、片っ端から実際にしている人に会って自分の思いを話した。
どうにかなると信じて、行動した。
みっつ目は、紙に書き出してみること。
今の何が嫌なのか、どうして嫌なのか、どうやったら救われるのか、紙に書き出してみる。
すると、ぐしゃぐしゃに絡まった糸が解けるように、何が問題なのかが見えてきた。
もちろん一日で見えなければ数日、数日でだめなら数週間続けたっていい。
とにかく頭で考えるんじゃなくて、紙に悩みを吐き出す。すると自然に誰かの悩みを見るように、悩みと向き合えるようになるのかもしれない。
よっつめは、と言いたいところだが、ここでぼくがとった行動は終了だ。
結局、今の仕事を続けられているし、続けられて良かったと心から思っている。
しかしここでぼくが変えたのは、行動というよりも、考え方、に近いのかもしれない。
ぼくが変えたみっつの考え方を、ここで紹介したいと思う。
三つの考え方
ひとつ目は、環境のせいではなく、自分をゆっくり変えること。
ぼくは最初、自分ができなかったり上手くいかないのを環境や他人のせいにしていた。
もちろん他人のせいなこともたくさんあったのだが、それでは現実は何も変わらないことを知った。
だったら嫌でも自分を変えるしかない。
とにかく挨拶や礼儀、元気と熱意だけは誰にも負けないようにした。
すると、ぼくが変わると、他人もゆっくり変わっていくことを知った。
ゆっくりでいい、自分が変われるところを探して、なにくそ根性でがんばってみてほしい。
ふたつ目は、きっとうまくいくと信じること。
ある映画を見たことがきっかけで、ぼくはきっとうまくいくと信じ込む大切さを知った。
そう、信じ込むだけでいい。
事実よりも、むしろ、信じ込むことの方が重要だ。
何年先、何十年先かは分からないが、今の経験や失敗が、これからの自分ののびしろなんだと気づいた日から、ストレスが敵ではないことを知った。
筋トレのように心も鍛える。
そんなストイックな人間になることもできた。
ある意味、どM人間になったのかもしれない。
最後だ。
みっつ目の考え方は、正直仕事はそんなに大切じゃない、と思うことだ。
人生は長い。一年間の中でぼくたちは4分の1の時間を仕事に使っている。
これを多いと感じただろうか。
ぼくは正直、こんなもんかと感じた。
先進国の中でもたくさん働いていると言われている日本。
しかし、4分の3は、家族や友達、なんなら自分といっぱい過ごしている。
その大切な存在を蔑ろにしてまで、身近な存在を不幸にしてまで、働くような人生はぼくは嫌だ。
身近な人や大切な人の方がよっぽど大事で、そこを満たしてから良い仕事ができると思っている。
だからぼくは、そこまで気を使って仕事をする必要はないのだ。
一年目とか若手とか、そんなことよりも目の前を見て、もっと人を喜ばせたいと思う。
それだけでいい。シンプルだ。
人生は長い、そら暗闇だってあるだろう。
でもその暗闇を経験している人は、たぶん暗くても周りを照らせる人だ。
知ってるからこそ、助けられる。
経験しているからこそ、わかってあげれる。
そんな存在になりたいと、ぼくは思う。
長い文章になりましたが、あなたのこれからを、心から信じて待ってます。
では、また。