ピアノのバッハ 14: ピアノで奏でるコラール(2)
前回からの続きです。
カンタータ第147番よりハリエット・コーヘンが反ユダヤ主義を掲げるナチスドイツに敵対してユダヤ人難民支援を行った理由はドイツ滞在中に大量のユダヤ難民がどこかへ列車で連れてゆかれる場面を目撃したことがあまりにも衝撃的だったからなどといわれています(連れてゆかれた彼らの終着駅は幾つも散財した強制収容所のひとつだったことでしょう)。
ユダヤ人排斥をドイツ国内で合法化させた1935年9月のニュルンベルク法が施行されたドイツを訪れていたコーエンが目撃したユダヤ