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双極性障害Ⅱ型に気づいたきっかけ

初めに

私は20台後半会社員で、双極性障害Ⅱ型です。
振り返ると少なくとも8年前(大学生時代)から症状があり、病気に気が付いたのが1か月前です。
現在は心療内科に通い、薬を飲んで治療しています。

病気の理解を深めたり、他の方の体験談を聞くことで、少し気持ちが楽になることがあるので、私も体験談を投稿しようと思います。

今回は、双極性障害に気が付いたきっかけについて書きたいと思います。

双極性障害の例がまさに自分

まずは全般的な話です。
双極性障害を調べたとき、症状が自分に当てはまりすぎて、よく当たる占い師にすべてを言い当てられているような気分でした。(占いに行ったことないですが)

自分の今までの悩みに納得感が生まれ、少し気分が楽になりました。
同時に自分の長所と思っていた行動力や没頭力は病気に起因するものと感じてしまい、ショックがありました。(今は自分の個性も半分起因していると整理しています。)

睡眠時間

私は睡眠時間に顕著な差が出ます。

軽そう状態では早起きの傾向があります。(睡眠時間: 6時間以下)
朝5時に目覚め、二度寝しようと思ってもできません。
仕方がないのでウェルネス系YouTuberのモーニングルーティンをよく真似していました。(軽そう状態とはいえ楽しかったです)

鬱状態では過眠の傾向があります。(睡眠時間: 8~10時間)
常にベッドで寝ていたいです。
ひどくなると朝起きられず会社に行けません。

鬱状態は10代の頃からよく経験して当たり前になっていたので、それが病気であると気が付けませんでした。
しかし軽そう状態との大きなギャップに気が付き、双極性障害を意識しました。
また、これまでにたばこ/お酒をやめたり、健康的な生活を心がけることで、外乱がなくなり、体調の変化に敏感になったことも発見の一助となりました。(鬱状態でそれをやるのは苦しいことも理解します。)

仕事

良くも悪くも仕事はある程度強制的にルーティンをこなすので、メンタルの変化に気が付く助けになります。

軽そう状態では、仕事がとても進みます。
リスクを恐れることがなく、推進力をもってガンガンプロジェクトを進めていき、タスクもどんどんクローズしていきます。
キーボードを打つ手が止まらなくなる感覚があります。(とても好きな感覚です。)
残業時間が顕著に増え、仕事が楽しいと感じます。(残業時間: 10~20時間)

鬱状態では、仕事があまり進みません。
次のタスクに取り掛かるハードルが非常に高く、仕事がなかなか進みません。
リスクを考えがちで、不安が感情を支配し仕事になりません。(考える事柄は仕事/プライベート問わずバラバラ)
鬱状態がひどくなると職場で弱気な独り言が増え、溜息が止まらず、まったく仕事になりません。
朝起きられず、仕事に行っても早く帰りたいので、残業時間は極端に減ります。(残業時間 0~1時間)

軽そう状態での実績があるので、上司からの評価は比較的高く、鬱状態は大目に見られている感じがあります。
病気がおさまったときに、どういった評価になるのかとても不安はあります。

発言の傾向

鬱状態では、よく"出家したい"とパートナーに伝えていました。
鬱状態では本気で思いますし、鬱状態でパートナーに伝えらえる唯一の気持ちでした。

軽そう状態では、仕事や趣味の調子がよく、"俺は最強だ"とよく発言しています。 また、起業したいなどのアイディアを語ります。

パートナーから、周期的に"出家したい" と "俺は最強だ" を繰り返していると伝えられ、症状に気が付くきっかけとなりました。
いつも一緒にいる方からの客観的な意見はとても大事だと思います。

軽そう状態の周りのドン引き

私は普段大人しいですが、時々テンションが上がってふざけたり饒舌で話したりします。
元気な時はそれが普通だと思っていましたが、"お前今日どうしたの"という空気になったことが何度もあります。
時には初対面の人に失礼な接し方をして怒らせてしまったこともあります。
とにかくいろんな人に謝りたいです。
(一方で、軽そう状態で絡みに行ったことが功を奏し、仲良くなった友達もいます。感覚としては、成功:1 失敗:5ですのでお勧めはできません。)
これらの経験から、"本当の自分は何か"という悩みを昔から持っていました。病気の発覚以降は、どちらも本当の自分だし、どちらも自分が責任を持つべき性格と認識を持ち、間違いを犯さないように気を付けています。

軽そう状態の趣味へのこだわり

私は熱中している趣味がありますが、軽そう状態では、趣味へのこだわりが一段と増し、ずっーと練習しています。
そうすると周りの仲間は、"まだ練習してたの?" "今日も練習しに来たの?"と驚かれます。"俺は努力家なんだ"と思ってましたが、鬱状態と比べると明らかに異常だと感じます。

そのほか、1週間前に取ったチケットで海外旅行に行った経験など軽そうエピソードは多数あります。

鬱状態での志向の傾向

過去の自分の行動(軽そう状態での出来事を含む)を鬱状態で激しく後悔します。同じ自分がしたことなのに本当に許せません。
友人みんなに迷惑をかけて、みんなに嫌われているような感情になり、もう過去の友人とは会いたくないです。(事実の部分もあるし、ただの妄想の部分もあると思います。)
軽そう状態ではSNSの投稿をしますが、鬱状態では周りに自分の存在を意識されたくないため、投稿を一切しなくなったり、アカウントを削除したりします。
飲み会などに誘ってもらえることはとてもうれしいのですが、その場でどう振る舞ってよいのかわからず、空回りします。

また、鬱状態では極端に心配性になります。
車を運転中に大きな段差を超えたときに、"人を轢いてしまったのではないか"と不安になり、その場所までUターンしたりします。
家を長く空けるときは、窓や火の元や電源タップを何度も何度も確認します。


家族の精神疾患エピソード

双極性障害は人口の0.5~1%程だったと記憶していますが、親族が同様の病気を持っている場合には、10%程の確率で発生するようです。
(*正確なデータは文献などご参照ください。)
そのため、診療時は優先的に聞かれる内容です。
私は三等親内に少なくとも2人の対象者がいます。
双極性障害を確信するためには、重要な情報です。

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