ふんわりとした表現方法に憧れて
最近noteを見ていて思うのですが、大筋で分けるとぎゅぎゅっと詰まった記事とゆったりと余韻を楽しむような記事があるんだなあと気付きました。
「ぎゅぎゅっと」「ゆったりと」
私は前者です。自分の思っていることを間違いのないように伝えようと思うので、どうしても文字数を使ってしまいます。そしてがちがちなので隙がありません。
10のうち8~9を教えてしまう感じでしょうか。もちろん、これは私以外の方にとっては素晴らしく世界観の完成した文章になっていきます。
後者は行間を読ませる、だとか雰囲気を楽しませることができる文章だと思っています。どこか詩的でゆるやかな印象を受けます。改行も多く使われていてスマホで見ている人にも優しいです。
そして何よりも解釈を相手にゆだねる度量の大きさのようなものを感じるのです。情報量は10のうちだと3~5くらいの印象があります。
自分とかけ離れた表現方法(改行、句読点など)の文章は読みにくいと感じる人もいるようですが、私的にはどちらもやっぱりいいところがそれぞれあると思っています。
それぞれの個性の出し方があって
私は元々小説を書いていた人間なのでぎゅぎゅっと詰まった文章を書きがちです。けれども同じようにぎゅぎゅっと書いていながらも、情景描写を巧みに使って解釈などを読者にゆだねるという人もいます。
ぎゅぎゅっと書く人の中にも余韻を楽しませることのできる人がいるので、それは形式にとらわれるものではないらしいと気付きます。そのため、noteでいうのなら読みやすさや書きやすさによるところが大きいのではないでしょうか。
特に詩を書いている人にとっては雰囲気やリズム感が大切であって、少ない言葉から心境や風景を想像させるというのがテクニック的に書かれているように私は感じています。
それで私自身からするとどっちが好みなのか、だとかどっちがいいのかと聞かれると「どっちもいい」となります。私は攻撃的な言葉だったりと苦手な表現方法でなければ、個性を感じる表現は好きだからです。
いいギャップとよくないギャップ
ところで普段と異なった表現方法にチャレンジしたいと思っても、案外今の大体定まった自分の文章パターンから離れるのがなんとなく怖いという方ももしかしたらいるのではないでしょうか。
憧れのクリエイターさんのように書いてみたいだとか、普段はエッセイだけど小説も書いてみたいだとか。いろんなケースがあると思います。
これは失敗例ではありますが、私は一度、過去に書いた歌詞を載せて失敗したことがあります。それはBUMP OF CHICKEN風に男言葉で書いた歌詞があまりに普段の私の文章とは違ったために、一気に引かれてしまったのです。ちなみに歌詞自体は過去にTwitterに載せたことがあり、それなりに好評だったものです。
そのときは一時的にスキの数も減ってしまいました。自分的にもショックを受けましたし、いつもと違ったものを書いたらいけないんだなと悲しくもなりました。おそらくは「BUMP風に書きました」の一言があればよかったのだと思います。
そのため、普段と違った表現方法にチャレンジしたいときには企画に参加するときなどがいいのかもしれないと考えています。良くない意味で「こんな人だったんだ」と思われるようなギャップは難しいです。明るい方向性からがいいのかもしれません。あくまで私の経験則からのアドバイスですが。
ところで、今そのゆったりと余韻を楽しむ雰囲気のある文章を試しに書いてみたのですが、やっぱり難しいと感じています。何故なら、短くふんわりとした印象の言葉で文章を書ききることができないからです。
noteに限らず、やっぱり自分の出来ない表現方法やテクニックを駆使できる人はかっこいいです。そんなことを思いました。
かつて私の中で確立した表現方法
そのため、私が今憧れているのは自分の真逆であり、つまりはゆとりを持たせるように改行を使い、文章の美しさで魅せるという表現方法だったりします。
今はこんな文章を書いてはいるものの、私が学生時代の文芸部で主に書いていたのは詩でした。そのため、当時はゆったりとした表現方法ができていたはずなのです。
逆に小説のほうが当初全く文章が出てこなくて、内容も書き方も「すかすか」な話に終わってしまったりしていました。部誌にも一応載せてもらったのですが、先輩方の書かれた素敵な作品の中でひとつだけぽつんと浮いてしまっていました。
それでもその後小説を書いた時期があったのは、一緒に書いてくれた親友のおかげだと思います。ほどなくして私の今書いているようなぎゅぎゅっと詰まった感じの文章形態が定まっていきました。
私の憧れるクリエイターさんたち
そして特に憧れている表現的要素を私が感じるのはこちらのお二方です。
かなで。さん
りようさん
お気に入りの記事を選ばせて頂きました。素敵すぎて読むのが楽しみです。勝手に紹介してしまったので、もし失礼でしたらすみません。本当におすすめなので気になる方はぜひ!
ここまで読んで下さってありがとうございました。