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🪡 理由なく好き

友達の恋愛話を聞いていると、必ずひとつは驚かされることがある。
恋人と会う頻度、これだけは許せないこと、一緒に過ごしていない時間のこと。
新しい価値観を知るたびに、自分の凝り固まった恋愛の概念がほどけていく。同時に、世の中は恋愛の教科書で溢れているけれど、その形なんて十人十色なのになあとも思う。

私がこの数年で学んだのは、恋愛に焦りは禁物だということだ。相手に違和感を覚えたときや友達の恋愛がきらきらして見えたとき、私は言葉にならない焦りを感じる。そして気持ちだけが前へ前へと行こうとしているときは、恋愛も毎日の暮らしもいつも通りにいかない。自分の不安定さを理由に、ちくちく言葉を投げるのは幼稚だと分かっていても、止められなくて後悔したこともある。

恋愛をうまく運ぶための結論としては、あまり突き詰めて考えないことだと思う。他人の恋愛と自分たちを比較することは自分を後退させる要素しかない。幸せな恋愛を妬むのも、滞った恋愛を見て安心するのも、全て自分を不幸にする行動だ。
好きな理由を懸命に数えて幸せだと信じ込もうとするのではなく、直感で相手を愛おしいと思えることは色褪せることのない愛の真理だと思う。

愛を少しでも語り始めてしまったら
“愛してる” その真剣な気持ちは
心から漏れて行くものだ
知らぬうち 熱が逃げちゃうように
もうお互いに感じなくなる

客観的になってものを見るからだろう
大切なものがなぜ大切なのか
考えたって何になる?
僕は君を理由なく好きだ
櫻坂46/無言の宇宙

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