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意識レベルを踏まえたコミュニケーション
良かれと思い友人や仲間に対してフィードバックをしても全く効果がないことは多々ある。
同じような言葉をかけて、中には気づきを得て成長する人もいれば、反発する人もいる。
これは新卒だろうがベテランだろうが同じだ。
なぜこういうことが起こるのか。
恐らくフィードバックする相手の意識レベルがそれぞれ違うからだ。
つまりかける言葉が間違っているのだ。
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例えば、
意識レベルが『恥』の人に愛や希望の大切さを伝えても響かないだろう。なぜならその人の感情は屈辱にまみれており、人生が悲惨な状態であると思い込んでいるからだ。そんな人に愛を語っても屈辱が増すばかりだ。むしろ余計なお世話でしかない。
では、どう接すれば良いのか。
その人の意識レベルを本気で引き上げたいと思うなら、罪悪感を持たせる必要がある。
恥の領域は完全他責であり、気に入らないことは全て環境や人のせいで、自分が悪いと心の底から思えない。
だからこそ罪悪感の意識レベルに到達させるのがファーストステップとなる。
ひょっとしたら自分にも責任があるかも、と気づかせてからでないと聞く耳は持たないだろう。
パワー属性に通用する話はフォース属性の、特に恥領域の人にはまず届かない。
階段を一歩一歩登っていくしかない。
ただ、恥が罪悪感に上がっても残念ながらチームへの悪影響度合いは変わらない。
そのチームには不平不満、愚痴、悲劇とネガティブな空気が蔓延しているはずだ。
よく夢泥棒から逃げろと啓発系のセミナーで言われるが、本当にその通りである。
万が一、そういう人を採用してしまうと、お互い辛い。
採用に関わる人間は応募者の意識レベルを見落としてはいけない。
意識レベルが高いから偉いとか低いから駄目と言う訳ではないが、費用対効果や企業の成長を考えると、意識レベルが低過ぎる人を採用すると多大なリスクを伴う。
非常に育成が難しくなるからだ。
育成側が良かれと思っていることが、本人にとって苦痛でしかないのだ。そして最後は育成側が疲弊してしまう。
チームで仕事をしていくなら、欲望以上の領域にいるメンバーで進めたほうが成果が出やすいだろう。ただパワー属性がいないと危うさは残ってしまう。
奇跡的にパワー属性だけでチームを構成できたら最高である。
まず不満や愚痴が出ない。
多様な価値観が融合できるはずで誰も傷つかないし、阿吽の呼吸で全てが進むだろう。
ちなみに、この動画で紹介しているメンバーはパワー属性だと思っている。
本人たちはそんなことを微塵も思っていないだろう。
とにかく彼女たちとはノンストレスで会話が成立する。
そして勇気があり自己責任で職務を全うする。
当然、多くの人に愛されて応援される。
私たちはそんな人財と出会う日を楽しみにしている。
実際、私たちの会社にはパワー属性の若い人財が在籍している。
そんな彼らと同じような人財が増えれば、毎日仕事が楽しくなるだろう。
そうなれば、人生も愉しいはずだ。