【お料理】 古漬けソリャンカ (調理時間:5分)
以前、「鯛のウハー」を投稿したときにも書きましたが、私は旧ソ連地域のお料理がとても好きです。
2016年に、ロシアを訪問したときに、ボルシチだけでなくいくつかのスープを食べて、とても感動しました。
そのうちの一つが、「ソリャンカ」。もとはウクライナのお料理で、お肉や魚にピクルスの汁を入れて煮込んだ味の濃いスープです。
ロシアでは「サリャンカ」という発音で呼ばれていました。
これを食べた時に思ったのが、この味は糠漬けでもきっと出せる、ということ。
もちろん肉や魚を入れてもいいと思いますが、私は何日間も付けた糠漬けの古漬けだけで、このソリャンカを再現してみることにしました。
☆材料はこちら
以前は、ちょっと漬けすぎてしまったなーと思った糠漬けをこのスープにしていたのに、最近ではこれが美味しすぎて、わざと古漬けを作るようにまでなってしまいました。
お野菜は何でもいいですが、胡瓜とキャベツはマストかなと思います。
本当に一瞬でできます。
沸いたお湯に糠を簡単に落とした漬物を刻んで入れ、煮込みます。
糠もスープに少しだけ入るように、綺麗に落としきらなくてよいでしょう。
このとき、お醤油とみりんを少々入れます。しっかりとお漬物が塩辛いので、お醤油はほんの少しで大丈夫です。
5分ほど煮込んだら、お椀やスープ皿に入れて、サワークリームを落とします。
これだけで一気にあの地方のスープになってしまうから面白いですね。
このお料理、めちゃくちゃ酸っぱいです。
これを食べると、自分の糠床がしっかりと乳酸発酵してくれているんだなと思って、嬉しくなります。
よくよく考えると、糠床には唐辛子や山椒などのスパイス、鰹節やいりこの出汁も含まれているので、それだけでスープの旨味として成り立つのだと思います。
まあ、本当に酸っぱいので、賛否はあるかと思いますが、、、けっこうちゃんとソリャンカっぽくなっていると思います。
料理とは、政治的な国境や国民的感情などを超えたところにあると信じています。
今、ウクライナは戦禍に苛まれていますが、また家庭で温かいスープを家族で頂ける日常が戻ってくればよいと心から願います。