輝きながら生きる Delete C #1
この文章は、生徒たち(高校)に向けて、9/29に配信したものを加筆訂正したものです。
みなさんは「 Delete C 」って聞いたことありますか?
「 Delete 」は「消す・削除する」ですよね。「Cを消す」。では「C」は何なのか?
「C」は「cancer」の「C」です。cancer、つまり「がん」です。
これは何なのかと言うと、
①対象の商品・ブランド名などに含まれるCの文字を消して
② 対象のハッシュタグをつけてTwitterかInstagramに投稿しすると、
③ 投稿数 × 100円、参加企業がdeleteCを通じてがん治療研究に寄付します
という運動です。ちょうど9月30日までキャンペーンが行われています。でも大切なのは「Delete C 」と、その成り立ちと、立ち上げたある女性の生きざまです。
この運動は、中島ナオさんという方が始めた運動です。
中島ナオさんは2014年、31歳で乳がんになりました。当時は教育系NPO法人で働いていたそうです。
それから空間デザイナーとしてメーカーに勤めた経験もある彼女は、自分がかんになったことをきっかけに「がんをデザインする」ことを始めました。それからの彼女は信じられないほど精力的に活動します。
2017年には「hitowanプロジェクト」という漆器のデザインをするプロジェクトを起ち上げました。
同時に東京学芸大学大学で、院美術教育を専攻し、美術教員免許を取得しました。
さらに「ナオカケル株式会社」という会社を設立し、翌2018年には「N HEAD WEAR」をデザインして販売します。これは頭を覆うファッショナブルなウェアで、帽子でもないしターバンでもないし、でもとてもすてきなものです。
これは、がんの治療で髪の毛が抜けた人のことを思って作ったものです。もちろん健康な人が身につけてもすてきです。
そして2019年、中島ナオさんは冒頭で紹介した「deleteCプロジェクト」を立ち上げて活動を開始します。
つづく