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青春の後ろ姿#117 〜20代は、清志郎と、バイクと、文学以外に何もありませんでした〜排除の構造
今村仁司『排除の構造』は、経済学の論考ながら「排除される第三項」が秩序や体系を可能にしているという暴力論でもあって、これもまた共同体を成立させ維持するために働く作用だという、とても意義深い本でした。
民俗学での「異人」や漂泊者、トリックスターたち、また被差別民、社会学での女性、山口昌男の「中心と周縁」でのスケープゴート、境界人、ルネ・ジラールの「欲望の三角形」、フーコーの『監獄の誕生』と『性の歴史』、『狂気の歴史』、そしてこの「排除される第三項」と、共同体の秩序がアブリオリに持っている暴力性というものの指摘が何とも言えず腑に落ちました。
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